北朝鮮の「自演いじめ」ミステリー。韓国開催の東アジアカップ不参加の背景

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北朝鮮のサッカーは自ら孤立の道を選んでいる。一種の「自演いじめ」のようにも映るが、明確な理由は伝えられず、疑問を募らせている。

北朝鮮サッカーが再び「ノーショウ」を敢行した。

12月に釜山(プサン)で開かれる東アジアサッカー連盟(EAFF)E-1選手権(以下、東アジアカップ)本大会の資格を獲得している北朝鮮女子代表が不参加を決定した。

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10月30日、ソウルのサッカー会館で開かれた記者会見に出席したEAFFパク・ヨンス事務総長の説明によると、EAFFは今年5月20日、各参加国に大会参加意向書の提出を要求した。

他のチームはいずれも返信したが、北朝鮮サッカー協会だけ提出期限だった5月末日までに回答しなかった。

その後、EAFFは電子メールと各種チャンネルを通じて北朝鮮と接触を試みて申請書の提出を持続的に要求した。

それから数カ月が過ぎた9月中旬に、ようやく公文書を通じて大会不参加の意思を伝えてきた。10月のワールドカップ・アジア2次予選期間には平壌(ピョンヤン)で北朝鮮サッカー協会関係者に参加を再要請したが、北朝鮮は不参加の意思を変えなかった。

EAFFはアジアサッカーの最上位機関であるアジアサッカー連盟(AFC)を通じて最後まで接触を試みたが、結局は失敗に終わったという。

パク・ヨンス事務総長

北朝鮮が東アジアカップに参加しない理由は、正確には確認されていない。

パク事務総長は「北朝鮮は特別な理由については明らかにしなかった。その理由を知りたくて数回聞いてみたが、公文書には参加する意向がないとだけ書かれ、理由は伝えなかった」と説明した。

北朝鮮の女子サッカーは“アジア最強”という表現も過言ではないほど、強い。

東アジアカップでは2013年と2015年、2017年に連続優勝しており、同大会女子部初の3連覇のチームとなった。

しかも、今大会は釜山(プサン)で行われ、敗北への負担も少ない。10月のワールドカップ・アジア2次予選の南北戦を、北朝鮮が無観客試合にした理由として、北朝鮮に敗北に対する恐怖があったとされているが、それとは異なる状況だということだ。

2013年には開催国の韓国を打ち負かして優勝した後、平壌の順安(スンアン)空港で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の大きな歓待を受けた。

一部では北朝鮮が今回の大会で優勝しても、対北朝鮮制裁によって賞金を得ることができないことが不参加に影響を及ぼしたと分析している。

実際、前大会では北朝鮮は女子部で優勝したが、セレモニーをしただけで賞金を受け取ることができなかった。

当時、チームを率いたキム・グァンミン監督は「賞金を望んでプレーするのではない」と堂々と話したが、北朝鮮側関係者は「事前通報がなかった」と不満をあらわにした。

北朝鮮の事情に詳しいある関係者は、「当時、賞金を受け取ることができず、自尊心を傷つけられたことが、今回の不参加の原因になった可能性もある」と語っている。

今回の大会不参加は、北朝鮮サッカー協会の独自の判断ではなく、北朝鮮政府レベルの決定である可能性が高いという側面も考えなければならない。

パク事務総長が「南北関係、政治的問題が影響を及ぼす可能性がある。北朝鮮サッカー協会も参加を自主的に決められないと判断している」と述べたのもこのためだ。

韓国サッカー協会の関係者も「あくまでも推測だが、北朝鮮サッカー協会が決めることができない事案かもしれない。政府が決定すれば、それに従うのが当然だろう」と付け加えた。

過去と比べると南北関係が改善し、昨年は平昌(ピョンチャン)冬季五輪での合同チームに応じるなど、スポーツを通じて積極的に外交を展開してきた北朝鮮が突然、態度を変えた点には依然として疑問符がつく。

最近の南北関係はやや硬直しているが、北朝鮮が参加した前回韓国開催の2013年大会時に比べるとかなり軽快な状況だ。

韓国としては今回の東アジアカップを通じて北朝鮮と前哨戦を行う予定だった。来年の2020年2月、済州(チェジュ)で開かれる東京オリンピック予選で対戦するので、お互いを把握する時間になるものと期待を集めた。

女子サッカー韓国代表監督に赴任したばかりのコリン・ベル監督は「問題はない」と落ち着いて話していたが、大事なスパーリングの機会が飛んだことは確かだろう。

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