“Kリーグ八百長事件”、元柏レイソルで韓国代表選手だった中心人物が9年ぶりに真相を解明

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2011年5月、Kリーグを揺るがした“八百長事件”が発覚した。

韓国代表経験者を含む47人が起訴され、現役選手1人、元選手1人、元監督1人が自殺する一大スキャンダルにまで発展したが、その八百長事件のブローカーとして知られる元韓国代表チェ・ソングクが過去の出来事を解明した。

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チェ・ソングクは10月26日、ユーチューブを通じて9年前のことを解明する動画を公開した。彼はその動画に「八百長チェ・ソングク、9年ぶりに口を開く“組織暴力団の脅迫、そして…”」とタイトルをつけた。

公開から3日が過ぎた10月29日午後10時20分現在、その動画は1万1862回の再生されている。

動画でチェ・ソングクは、「9年前にあったことだ。私は常に脅迫されて、誰かの利益のために引きずられた」と、八百長事件について説明を始めた。

彼は「9年前に尚州尚武FCにいるとき、前半期を終えてカップ大会を行ったのだが、幼い頃に一緒にスポーツをした先輩から連絡があった。安否を聞きながら、お願いをしてきた。(試合に)出た後輩たちに“ゆっくりプレーしてくれたら300万ウォン(約30万円)をあげると言ってくれ”と頼まれた。しかし私は“駄目だ”、私がどうやってそんなことを言うのか。“できない”と話した」と説明した。

2011年5月31日、取材陣とのインタビューで八百長について答えるチェ・ソングク

続いて彼は「ずっと拒否したのだが、継続して脅迫され、ののしられながら電話が来た。私が悩んでいる姿を見守っていた後輩たちは“その人が望むようにしてこそ終わるのでは”と言った。だからその人が望むように、最後だと話して受け入れた」と伝えた。

「次の試合がある前日、知らない番号から電話が来て、ホテルの上に来るようにと言われて行くと、屈強な男が8人ほどいた。私を脅迫しながら“明日の試合で下手をしたら、黙っておかない”と脅迫した。とても怖くなって、自分の家族や仲間たちがどうなるかわからないという考えだけになった」と振り返った。

チェ・ソングクは「今となっては、周りから“なぜその時点で通報しないのか”と言われるが、私は当時、怖かった。自分のせいで後輩と家族に被害が及ぶかもしれないと思った。通報する勇気もなかった。翌日試合が行われ、私たちのチームは負けた。その人からまた連絡が来て“金はどうする”と聞かれたので、これからは連絡しないでくれと言って、すべてが終わった」と説明した。

チェ・ソングクは、さまざまなメディアが八百長を彼が主導したように報じている点について、悔しさを訴えた。

彼は「私が利益を得たものは何もない。300万ウォンは多いといえば多く、少ないといえば少ない金額だが、当時の私には必要な金ではなかった。先輩からのお願いを話したことが、私がブローカーのように見られた」と話した。

さらに「最初に正確な判断ができなかったことは間違っていたと思うが、時間が経つにつれ、家族まで脅威されたと考えるしかなかった」と釈明した。

チェ・ソングクは、9年ぶりに姿を現した理由についても明らかにした。

(画像=チェ・ソングクTV)

彼は「私が間違っていた部分については反省しようと努力しており、今も努力しながら生きている。今回出てきて、こんなことを話した理由は、父親として息子がスポーツする姿を見ながら、彼が悪い父親の息子として残されることが大きな悲しみだと思ったからだ」と説明した。

最後にチェ・ソングクは「みなさんに失望と怒りを与えた。あまりにも申し訳ないし、本気で報いたい考えだ。私が持って才能はひとつしかない。スポーツだけの一生だった。サッカーが上手くなりたい子供たちに教えたり、動画だけでもアドバイスをしたりしたい」と話した。

そして「切実に運動する選手たちの役に立ちたいというのが私の目標だ。そんな機会だけくれるのであれば、自分がプレーできなくなるまで謝罪する気持ちで、どこででもプレーしたい」と述べた。

チェ・ソングクは1983年2月8日生まれの元サッカー選手。ドリブルと突破力で早くから注目を集め、2003年に蔚山現代FCに入団し、2004年アテネ五輪のサッカー韓国代表ではエースとして活躍した。

また2004年アジアカップでは韓国代表としてプレー。2005年にはJリーグ柏レイソルにレンタル移籍された。

その後Kリーグに戻り、城南FC、尚州尚武FC、水原三星でプレー。2011年、Kリーグの八百長疑惑が浮上すると、その事実を認め、韓国プロサッカー連盟によって除名処分となった。

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