韓国プロ野球は斗山(トゥサン)ベアーズの4連勝で韓国シリーズを終え、今シーズンの幕を下ろした。
野球韓国代表はポストシーズンに出場している選手を除いたメンバーで10月11日からトレーニングを行っていたが、29日にいよいよ全員がそろったことになる。
ここで、代表トレーニングや11月1、2日に行うプエルトリコとの親善試合を通じて韓国代表が解決すべき課題について考えてみたい。
韓国シリーズに出場した斗山とキウム・ヒーローズにそれぞれ所属する計12人の選手たちは、10月28日午後に代表チームの宿舎に合流し、29日からソウルの高尺スカイドームで行う代表トレーニングに加わった。
ポストシーズンの日程の影響で、選手間の連携を深める時間が足らなくなると憂慮していた野球韓国代表率いるキム・ギョンムン監督だが、韓国シリーズが予想よりも早く終わったことに笑みを浮かべた。
だが、危惧しているのは遅れて合流した選手たちの疲労問題だ。
韓国シリーズが早く終わったとはいえ、オフ期間はたったの2日間しか設けられておらず、無理を強いれば負傷するリスクが高い。キム監督はこの問題を考慮し、コンディション回復を優先させると判断した。
また、代表打線の主軸を担うバッターの感覚を回復させることも、代表チームが解決すべき課題だ。
ポストシーズンに出場していたパワーヒッターたちの打撃感覚は不調気味だった。その不調が代表でも続くのであれば、試合展開にも影響を及ぼす可能性は否めない。
トレーニングや親善試合を通じて打撃感覚を取り戻し、本番ではコンディションが優れた選手を起用する考えをキム監督は持っている。
公式球への適応も必要だ。
プレミア12で使用される公式球は、今シーズンの韓国プロ野球公式球を製作した同じ業者が作ったものの、感覚は若干異なるようだ。キム監督は「今大会の公式球は、国内リーグの公式球よりも遠くに飛ぶようだ。バッターにとっては有利だが、ピッチャーにとっては難しいだろう」と述べた。
選手たちからも「実際に試合をすることでわかるが、日本特有の球と似た感覚だ。レギュラーシーズンのときとはまた違うように感じる」「ボールが硬いように感じる。昨シーズンの韓国プロ野球公式球と似ている」といった声が出ている。
開幕まで残された期間で公式球への適応が上手くいけば、実戦でも投打において選手たち自身の実力を十分に発揮できるようになるだろう。
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