「爽やかな試合で優勝してください!」
斗山ベアーズの看板チアリーダーであるソ・ヒョンスクとイ・ナギョンは、明るく活気に満ちた表情で斗山選手に送る応援メッセージを送った。レギュラーシーズン優勝チームの一員という自負心が、2人の表情からはっきりと伝わってきた。
現在、斗山ベアーズとキウム・ヒーローズによる韓国シリーズが行われており、10月22日の第1戦に続き、10月23日の第2戦も斗山が制した。
10月23日、斗山の優勝を願う一念でチアリーディングを行う2人に蚕室球場で会った。
チアリーディングをしながら見せる抜群の呼吸のように、2人はすべての面で相性が良かった。
家族よりも多くの時間をともに過ごしながら、仲間以上の絆が生まれた。ソ・ヒョンスクは「性格が最もよく合う。好きなことも似ていて、食べ物もよく食べる。一緒にゲームしてボウリングが好きなところも同じ」と笑った。
2016年から斗山のチアリーダーとして活動するソ・ヒョンスクは、その翌年に合流したイ・ナギョンにとって心の安息所となった。
イ・ナギョンは「同年代の友達も多くの助けをくれたが、ヒョンスクも私の知らないさまざまなところで助けをくれた」と、感謝の気持ちを表現した。ソ・ヒョンスクは「斗山のチアリーダーとしては私が1年先輩だが、年齢は1歳下。だから年下の私があれこれ指図するのは違う。オンニ(姉さん)が聞いてきたことに対して、手助けしている」と話した。
以前はハンファ・イーグルスでチアリーダーをしていたイ・ナギョンが感じた、斗山応援団の魅力は何だろうか。
イ・ナギョンは「私たちのチームは正直で気遣うところがないのが最大の利点。それだけ団結力がいいという意味だ。前の所属チームでも多くのことを学んだが、仕事を覚える忙しい日々だった。今はそれが一段落したので、メンバーたちと楽しんでいる」と、斗山応援団の特別なチームワークを自慢した。
斗山は今季、レギュラーシーズン最後の試合でNCダイノスに劇的な勝利を収め、リーグ優勝を決めた。当時、ソ・ヒョンスクが嗚咽する姿が捉えられて話題を集めた。
ソ・ヒョンスクは「私は本当に泣かない。2016年に斗山が優勝したときも泣かなかった。でも今年はSKワイバーンズに9ゲーム差もつけられて、そこから逆転した。そして最後の試合は負けそうだと思っていたときに、キム・インテ選手がヒットを打った。その瞬間、涙が出た。最後に点数が入ったときも、安堵で喜びの涙が出てきた。初めてそんなに泣いた」と、恥ずかしそうに話した。
イ・ナギョンは「ヒョンスクが泣いた日、私は席に座っていたのだが、泣いている姿を見て涙が出た」と笑い、当時を振り返った。2人は斗山が韓国シリーズで優勝したら、また涙が出そうだと口をそろえた。
2人に斗山が韓国シリーズを制したときの“公約”を聞いてみた。そんな質問を一度も受けたことがない彼女たちは、「考えてもみなかった」としばらく悩み、びっくりするような結論を下した。
ソ・ヒョンスクは「私のユニホームが欲しいというファンが多い。斗山が優勝したら球団と相談して、私が実際に着たユニホームを3着、プレゼントしたい」と公約を掲げた。横から興味深い表情で聞いていたイ・ナギョンも「じゃあ私も同じ公約をする」と話した。
斗山が韓国シリーズを優勝しなければならないもうひとつの理由が生じた。
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