ギャラリーに“中指”立てた韓国ゴルファー、まさかの出場停止減免でも賛否の理由

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韓国の国内男子ゴルフの人気が揺らぐ中で起きたキム・ビオの“中指突き立て問題”の波紋は、火事になった家をさらに煽る形となった。

韓国プロゴルフ協会(KPGA)がファンの怒りを抑える前に「懲戒減免」の決定を下し、問題にさらなる油を注いでいる。

9月29日の「DGB金融グループボルビック大邱慶北オープン」最終ラウンドの途中、ギャラリーの騒音に腹を立て、中指を立てるジェスチャーを行い、波紋を呼んだキム・ビオ。優勝したが、翌10月1日にKPGA賞罰委員会はキム・ビオに資格停止3年と罰金1000万ウォン(約100万円)の懲戒を決定した。

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しかし、それから3週間が経った10月23日、KPGAは理事会を通じてキム・ビオの資格停止期間を3年から1年に減らし、ボランティア活動120時間を付与することに決定した。罰金の懲戒は維持した。

当初、キム・ビオは3年間の会員資格剥奪の懲戒処分によって、2022年9月30日までKPGAツアーとKPGAツアーが共同主管する大会に出場できないことになっていた。

(写真=JTBCゴルフ)キム・ビオの問題行為

しかし、今回の懲戒減免によって、キム・ビオは2021年からKPGAが主管したり主催する大会に正常に出場できるようになった。

理事会はキム・ビオ懲戒減免の理由について、①選手がすべてのことを認めて十分に反省したことを酌量し、②選手会で選手のマナーとエチケットを点検し、成熟したギャラリー文化の定着に先頭に立つという意見を提示したこと、③選手保護のため、資格停止期間を短くする代わりに、罰金は上限額(1000万ウォン)を維持してボランティア活動120時間を付与することなどを掲げた。

特に、ボランティア活動120時間に対してKPGA側は「史上最長のボランティア活動時間」と強調した。

しかし、ゴルフファンの反応はさまざまだ。

キム・ビオの懲戒減免に関する記事の書き込みを見ると、「選手がミスを犯したとしても3年間の資格停止はやや過大だった」という見解とともに、「賞罰委の懲戒が出て20日間も経たない時点で、簡単に懲戒を減免したのではないか」という批判的な見解も共存する。

キム・ビオが賞罰委から懲戒処分を受けた後、特に異議を申し立てたわけでもなかったため、KPGA内部が世論を気にかけ、それが強く働いたのではないかという声が出ている。

とある関係者は「このような決定は密室行政と変わらない」とし、女子ゴルフと比べてスポンサー確保など難題に追い込まれたKPGAの懲戒減免はやや軽率だったと指摘する。

また、とあるゴルフ関係者は、「キム・ビオだけの状況、ゴルフ選手としての生活を考慮すれば、(懲戒レベルについて)当然、度が過ぎるという意見が出るかもしれない。理解できる部分もある。ただ、もう少しキム・ビオが自粛して心底から反省する姿を大衆に知らせた後、減免などの措置を考慮したほうが良かったのではと残念に思う」と言っている。

キム・ギュフン賞罰委員長も、「キム・ビオが大会後、反省と謝罪の意を示し、SNSに謝罪のコメントを出したが、取り返しのつかない行動だった。KPGAに加入するすべての会員とツアーで活動する選手たちの地位を落とした」とし、重い懲戒処分は避けられないと言及したことがある。

実際、賞罰委はKPGA会員の品位を傷つけた場合やエチケット違反で、ファンのひんしゅくを買うなど不適切な言動および行為をした場合の懲戒レベルを決定した。

キム・ビオが犯した“中指突き立て”行為は、賞罰委の立場としては強く鞭を打つしかない状況だ。

しかし、たった22日間で賞罰委の判断を覆してしまった理事会の決定で、「賞罰委無用論」を指摘する意見まで出ており、KPGAには厳しい指摘がブーメランになって戻ってくる可能性が高い。

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