2019-2020シーズン開幕を迎えた韓国プロバレーボール「Vリーグ」が、男女リーグともに開幕戦で“チケット完売”を達成し、目標とする歴代最多観客動員へ順調なスタートを切った。
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10月19日、仁川(インチョン)の桂陽(ケヤン)体育館で行われた興国生命ピンクスパイダーズ対韓国道路公社ハイパスの試合には、2901人の観客が座席を埋めた。
その前週に天安(チョナン)のユ・ガンスン体育館で行われた現代キャピタル・スカイウォーカーズ対大韓空港ジャンボスの開幕戦は、全3788席のチケットが完売した。開幕戦チケットの完売は、男子が4回目、女子が2回目であり、同時完売は初の快挙だ。
10月20日までに男子7チームがそれぞれ2試合を終えた現在も、熱気は続いている。OK貯蓄銀行ラッシュ&キャッシュがソウル・ウリカード・ウィビーをホーム安山(アンサン)の常緑樹(サンロッス)体育館に招いた試合には、2627人のファンが訪れた。
OK貯蓄銀行はホームの熱い応援を背に、セットカウント3-1(25-23、29-27、18-25、25-17)でウリカードを破り、開幕2連勝を飾った。ソン・ミョングンが4つのサービスエースを含む25得点を叩き出し、両チーム合わせた最多得点者となった。
新監督を招へいし、メンバーの大幅な刷新を行ったOK貯蓄銀行は、今シーズンのKOVOカップで準優勝を成し遂げるなど、昨シーズンまでの不振を抜け出そうとしている。
男子の1週間後にスタートした全6チームの女子リーグでは、IBK企業銀行アルトスとKGC人参公社が華城(ファソン)総合室内体育館でシーズン開幕戦を戦った。1936人の観客が見守るなかでフルセットにもつれ込んだ接戦は、IBK企業銀行に軍配が上がった。
IBK企業銀行のエースであるキム・フィジンはトリプルクラウン(バックアタック、サーブ得点、ブロッキング各3本以上)を達成。移籍後初のホーム戦となったピョ・スンジュも13得点と、キム・ウジェ新監督の下でデビュー戦勝利に貢献した。
2005年に発足したVリーグは地道な成長が実り、韓国内でも冬に代表される人気スポーツに躍り出た。
昨シーズンは初めて女子リーグの分離運営を試みる過程で憂慮も出たが、観客動員数と視聴率で歴代最高の数字を記録し、予想をはるかに上回る成功に終わっていた。今シーズンは、昨シーズンを上回る盛り上がりに期待できそうだ。
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