女子バレー韓国代表イ・ジェヨン(23・興国生命ピンクスパイダーズ)の新シーズンの目標は、頂点を守ることだ。
イ・ジェヨンは昨シーズン、正規リーグとチャンピオン決定戦を制してピンクスパイダーズの統合優勝を牽引し、MVPを受賞した。
韓国Vリーグにおける最高の女子選手となり、まさに全盛期を開いた。多くの外国人選手を引き離し、最多得点2位に上がるほど圧倒的な活躍を見せた。
これ以上のことができないほどの結果を残した昨シーズンだったが、イ・ジェヨンの意欲には終わりがない。
新シーズン開幕1週間前に会ったイ・ジェヨンは、「もっと上手くできると思う。もっと頑張りたい。新しいシーズンも、もらえることができる賞をすべてもらいたい。もちろん統合優勝も目標」と、昨シーズンを再現する覚悟を明らかにした。
イ・ジェヨンはオフシーズンを通して、代表チームで忙しい時間を過ごした。
イ・ジェヨンは「代表チームの練習は本当に大変だ。午前に2~3時間のトレーニング、午後にもまたする。体力的にも厳しい感じもあった」と話しながらも、「オフシーズンに代表チームで苦労したので、所属チームの練習で大変なことがなかった」と笑った。
学んだことも多い。イ・ジェヨンは「テクニックをたくさん学んだ。ラバリニ監督が私のフォームは変えようとしたので難しかったが、その分、多くの技術を習得できたようだ。(キム・)ヨンギョンオンニ(姉)も、ためになる話をたくさんしてくれた。ヨンギョンオンニの存在が本当に大きい。いつもたくさん学んでいる。成長させてくれる存在」と、代表チームでやりがいを感じていると伝えた。
イ・ジェヨンの新シーズンの目標は明確だ。統合優勝とMVP受賞をもう一度達成することである。
イ・ジェヨンは「統合優勝は必ずまたしなければならない。できるだけ昨シーズンよりも、簡単にできればと思う。昨シーズンは難しい試合が多かった。突然ペースが落ちるときもあった。新シーズンはもう少し浮き沈みをなくしたい」と述べた。
続いて「個人賞もまたほしい。私は欲が深いようだ。引退するまでに、賞という賞をもらいたい」と笑い、「だけどそんな目標なければならないと考えている。シーズン前にある程度、高い目標を立ててこそ、動機にもなって頑張れる。昨シーズンよりも良い結果を残すことが目標」と念を押した。
新シーズンを最後に、イ・ジェヨンはFA資格を取得する。昨シーズンと同じくらい良い活躍をすればイ・ジェヨンの価値は、さらに跳ね上がると思われる。しかしイ・ジェヨンは、FAについてあまり気にしないようにしているという。
彼女は「周りはたくさん話したりするが、私は特別な考えがない。そのためにバレーをしているわけではないので。自分が一生懸命にやって上手くいけば、自然と良い日が来るだろう。とらわれたくない。ただ自分がやるべきことをやりたい。今の私には興国生命ピンクスパイダーズというチームが最もよく似合うと思う」と述べた。
Vリーグを制したイ・ジェヨンの心の片隅には、海外進出に対する意欲もあるが、現実的なことも考慮しなければならない。
イ・ジェヨンは「行ってみればいい。レベルの高いリーグでプレーしてみたい。でも海外に必ず行くべきとは思っていない。私は試合でプレーしたい選手だ。海外に出てウォームアップエリアだけにいるのは望ましくない」と、海外進出自体よりも試合への出場機会がより重要であるという考えを示した。
イ・ジェヨンはオフシーズン、韓国代表として双子の妹であるイ・ダヨンと呼吸を合わせた。