韓国の地上波3社(KBS、SBS、MBC)が最後までこだわった、韓国と北朝鮮によるカタールW杯アジア2次予選・第3戦のテレビ放送は、結局のところ録画放送すら失敗に終わりそうだ。
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KBSは10月17日、「この日の午後5時に放送を予定していた南北戦の録画放送を取り消す」と伝えた。
先立って地上波3社は、北朝鮮側が撮影した試合映像のDVDを選手団を通じて受け取り、分量や映像の状態などを確認後、放送すると予告していた。KBSは試合が終了した後も、放送権料などについて最後まで交渉を行ったが、正常に放送するのは難しいという最終決断を下したものと思われる。
ただKBSは録画放送の取り消しについて、公式の説明を出さなかった。
これと関連して韓国サッカー協会の関係者は、「私たちの選手団が試合終了後に分析用のDVD映像をもらってきたが、確認してみると画質が悪く、放送用として使用するのは難しいという判断を下した」とし、「AFC(アジアサッカー連盟)などを通じて映像を追加で要請する計画だ」と説明した。
また「画質だけでなく、この試合映像DVDの使用権限も確認されておらず、その部分を明確にする必要がある。ひとまず映像をメディアに配布しないことにした」と付け加えた。
パウロ・ベント監督率いる韓国代表は、北朝鮮・平壌(ピョンヤン)の金日成競技場で開かれた“南北戦”で90分間を戦ったが、0-0の引き分けで終わった。韓国代表は10月17日未明、北京を経由して韓国に帰国した。
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