英メディアも“真っ暗な”南北対決に声を上げた。
韓国と北朝鮮は10月15日、北朝鮮・平壌(ピョンヤン)の金日成競技場でカタールW杯アジア2次予選・第3戦を行った。試合は0-0の引き分けに終わった。
【関連】「政治的な不快感を表現」“南北戦”を海外メディアはどう報じたか
北朝鮮が試合前から韓国の応援団や取材陣の訪朝を許可せず、生中継も不発となり、試合の様子がまったく見えない“真っ暗な対戦”となった。しかも北朝鮮は5万人を収容可能な金日成競技場に、1人の観客も入れなかった。
平壌に支局を置くAP通信のような第3国の取材陣まで、取材を拒否された。
この試合を観戦した国際サッカー連盟(FIFA)ジャンニ・インファンティーノ会長は、「歴史的な試合でスタジアムが一杯になることを期待したが、観客がまったくいなくて失望した。私たちにはメディアと表現の自由が最も重要な問題だ。一方で、一瞬にして私たちは世界を変えることができると思うなら、純真なことであろう」と、失望感を表わした。
英メディア『フットボール・ロンドン』も「天気は悪くなかった。しかし北朝鮮は観客とメディアがない試合をした。これは本当に恥ずかしいことだ」と強調した。
『BBC』も「南北がサッカーの試合をするのは珍しいことだ。平壌での試合はなおさらだ。しかし生放送もなく観客席には韓国のファンもいない」とし、南北対決を「奇妙なダービー」と命名した。
前へ
次へ