「日本の100分の1?」ラグビー日本代表・具智元の母国・韓国のラグビー事情

2019年10月05日 スポーツ一般 #ラグビー
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9月20日に開幕したラグビー・ワールドカップ日本大会が、日本全国を熱狂の渦に巻き込んでいる。その中心にいるのは、やはりラグビー日本代表だろう。

史上初のベスト8進出を目指す日本代表は、9月28日にプールA最大の強敵アイルランド代表と対戦し、19-12で勝利を収めた。

世界ランキング2位を相手に同ランク9位(いずれも試合開催時)の日本がどこまで“善戦”できるかに注目が集まっていたが、終わってみると善戦どころか強豪相手に堂々たる戦いぶりを見せていた。

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そのアイルランド戦で、日本代表の3番を背負って先発出場した1人の韓国生まれの選手がいる。

具智元(グ・ジウォン/25歳)。183cm、122kgの巨体を誇る彼は韓国・ソウルで生まれ、中学3年の頃に日本へと渡った。その後は日本の高校、大学でラグビーを続け、2017年からはトップリーグのホンダに所属している。

彼の父親である具東春もラグビー選手で、ラグビー韓国代表として活躍した人物。つまり、具智元はラグビー・サラブレッドであるわけだが、彼が生まれ育った韓国はこれまで一度もラグビーW杯の出場経験がない。

世界ランクは現在31位とアジア諸国の中では日本(8位)、香港(24位)に次いで3番手にある。日本でトップリーグが発足された2003年時点では、世界ランクは日本22位、韓国23位と僅差だった。

しかし、それから10年以上の月日が流れ、ワールドカップで世界2位相手に勝利を収めた日本と、片やワールドカップ出場すら届かない韓国。ここまで差が開いた要因はどこにあるのだろうか。

そもそも韓国では、ラグビーが始まったのが遅かった。

日本で初めてラグビーの試合が行われたのは1874年といわれているが、韓国ではそこから約50年遅れてラグビーの産声が上がる。

1923年に開催した第4回全朝鮮サッカー大会の最中に、国内普及のために設立された“ラグビークラブ”と大会参加校によるデモンストレーション競技が行われた。これが、韓国ラグビーの原点である。

チーム数、認知度で日本との差が歴然

その後、1946年に大韓ラグビー協会が発足されると、高校や大学を中心に国内でラグビーの普及が本格的に始まる。しかし、それから70年以上経つ今、近年すさまじい成長を遂げる日本と打って変わって、韓国内ではラグビー人気が未だ芳しくない。

チーム数を見れば、人気の度合いがよくわかる。

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