“コリアンモンスター”リュ・ヒョンジン(32・ロサンゼルス・ドジャース)への関心が絶えない。
大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンゼルス、サンディエゴ・パドレスに続き、シカゴ・ホワイトソックスもリュ・ヒョンジンの獲得に名乗りを上げた。
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米国経済専門誌フォーブスは9月19日、ホワイトソックスの来季展望の中で「ホワイトソックスGMのリック・ハーンは、オフシーズンに自由契約選手の中でも優れた投手の獲得を望んでいる」と述べた。
その獲得候補の中に、リュ・ヒョンジンの名前が挙げられたのだ。
今季、ホワイトソックスはポストシーズン進出に失敗した。不振の理由は投手陣だ。今季のホワイトソックスはチーム防御率が5.02と、リーグ23位にまで落ち込んだ。投手陣の刷新が切実に求められている。
同メディアは、「ホワイトソックスの理想はゲリット・コール(ヒューストン・アストロズ)だが、資金に余裕のあるほとんどのチームがコールに今冬オファーを送るだろう。ホワイトソックスがコールの獲得に失敗した場合、マディソン・バムガーナー、リュ・ヒョンジン、ザック・ウィーラー、ジェーク・オドリッジの内の1人を迎え入れる可能性がある」と伝えた。
リュ・ヒョンジンは今季12勝5敗、防御率2.35を記録しており、これはメジャーリーグ全体の1位に該当する成績だ。また、ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞の候補でもある。
コールも今季17勝5敗の防御率2.62を記録し、大活躍を見せている。チームメイトのジャスティン・バーランダーとともにアメリカン・リーグのサイ・ヤング賞争いを繰り広げ、移籍金も高騰すると見られている。
2人とも大差ない成績だが、左腕であることに加えてコールよりも安い移籍金が、リュ・ヒョンジンを獲得するメリットになるだろう。オフシーズン中に先発陣の強化を図るホワイトソックスにとって、リュ・ヒョンジンは魅力的な選手でしかない。
確実にラブコールを受けるため、不振から完全に脱したピッチングを見せなければならない。
リュ・ヒョンジンは直近4試合連続の不振で評価を大きく落としたが、9月15日のメッツ戦では7イニングを投げ2被安打、6奪三振、無失点という好投で復活ののろしを上げた。しばらくは停滞していたものの、今季ドジャースのエースであることに変わりはない。
リュ・ヒョンジンは9月22日のコロラド・ロッキーズ戦に先発登板し、リベンジと自信の回復に挑戦する。FAを控え、自身の運命を左右する大事な一戦でもある。シーズンの大詰めを迎える秋に、リュ・ヒョンジンに多くの関心が集まっている。
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