フィギュア・ジュニアGPを制した14歳のヨナ後継者の影にも“女王”の存在あり

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「ヨナさんの演技を見て滑りました」

ISUフィギュア・ジュニアグランプリ女子シングルで7年ぶりに金メダルを獲得したイ・ヘイン(漢江中学校)の勝利の秘訣は「キム・ヨナ」だった。

イ・ヘインは優勝翌日の9月8日、フィンランドのヘルシンキを経て仁川(インチョン)空港に帰国した。彼女は9月7日、ラトビアで開かれた2019-2020シーズンISUジュニアグランプリ第3戦の女子シングルで総点197.63を得て逆転優勝に成功した。

【写真】キム・ヨナと宇野昌磨の“奇跡の2ショット”にネット騒然

ショートプログラム3位だったがフリーで挽回し、“ポスト キム・ヨナ”の1人であることを知らせた。

「良い成績を収めて嬉しい。金メダルは考えもしなかっただけに余計にもっと嬉しい」と語ったイ・ヘインは、第1戦でウィ・ソヨン、第2戦でパク・ヨンチョンが相次いで銀メダル獲得したことに触れつつ、「負担はなかった。むしろ韓国選手たちがメダルを取ったので心強い気持ちになった」と付け加えた。

キム・ヨナの後継者の1人と名指されていることについては「(イム・ウンス、ユ・ヨンなど)他の先輩たちがそう呼ばれているのが羨ましかった。ヨナ姉さんの後に続くというだけとても嬉しく、自分も続いていきたいという気持ちがある」と笑った。

帰国したイ・ヘイン

特にイ・ヘインはキム・ヨナと同じ満14歳でジュニアグランプリを制覇したことで注目されている。

「(キム・ヨナと)共通点ができたようで嬉しい。練習に入る前にヨナ先輩の映像もたくさん見た。ショートプログラム当日はヨナ先輩がクリーンで終えた演技を探して見た」と、隠れた秘訣を伝えた。

「ジュニア選手たちも4回転ジャンプをするほど世界的に技術が高くなったが」と取材陣が問うと、「負担はあるけど、今できることから完璧にすることがよさそうだ。トリプルアクセルは数回練習したことがあるが、完璧には作れなかった。多くの選手がトリプルアクセルなどを跳ぶので、私も引き続き試みていきたい」と話した。

北京五輪については、「金メダルまではいかなくても、出場はしたい」と述べた。

イ・ヘインのコーチは、キム・ヨナが2004年ジュニアグランプリ初優勝した時に指導したチ・ヒョンチョンだ。遠くから取材陣の質問攻めを受けていたチ・コーチは、「今、あまり喜んではいけない」と興奮を静めた。

キム・ヨナと比較される状況についても「今とあの時とは比べられないようだ。当時と今はフィギュアのレベルが天と地の差だ。世界的に流れが変わっており、単純比較はできない。国内でのライバルも多い」と指摘した。

女子選手の場合、シニアに進んだあと、体の変化が訪れる場合が多い。チ・コーチもそれを考慮し、成長期である今は無理なジャンプ練習は控えているという。

「トリプルアクセルはオフシーズンに練習している。現在は表現力を補完するのに重点を置いている。シニアでも劣らない点数をもらうため、一番気を使っている」と話した。

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