日本女子ツアーで活躍中のアン・ソンジュが4度目の賞金女王とともに、韓国ゴルファーとして初の“30勝”を見据えている。
アン・ソンジュは先週、シーズン5勝目を達成。10月21日に閉幕した「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」(兵庫県マスターズゴルフ倶楽部)を通算12アンダーの276で制した。2位キム・ハヌルとは2打差だった。8月の「ニトリレディスゴルフトーナメント」以来、約2カ月ぶりの優勝は、ツアー通算28勝目。日本女子ツアーの韓国人最多優勝記録であり、あと2勝追加すれば“永久シード権”を取得できる30勝となる。
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賞金部門でも他の追随を許さない。先週、優勝賞金3240万円を追加したアン・ソンジュは、シーズン賞金1億6539万円で賞金ランキング1位をマークしている。今季残った試合は賞金総額1億円以下の4試合のみとなっており、2位に3500万円以上の差をつけているアン・ソンジュが賞金女王に輝く可能性は非常に高い。
そうなれば2010年、2011年、2014年に続き4度目の日本女子ツアー賞金女王となる。9年間で4度も賞金女王を達成することになれば、日本女子ツアーを牛耳ったといっても過言ではないだろう。
アン・ソンジュの生涯獲得賞金は10億円を突破した。史上5人目の快挙だ。日本女子ツアーの生涯獲得賞金1位は引退した不動裕理(13億6241万円)で、李知姫(11億4359万円)、全美貞(11億297万円)、横峯さくら(10億4040万円)と続く。アン・ソンジュ(10億3159万円)は同部門5位となった。
アン・ソンジュは2010年から日本女子ツアーに参戦し、初年度に4勝をあげて賞金女王に輝くと、以降5年間、日本女子ツアーを代表する選手として君臨した。負傷などで3年ほど伸び悩んだが、今季は“第2の全盛期”を謳歌している。自己管理を徹底する選手として知られているだけに、上昇の勢いはしばらく続くだろう。日本女子ツアー史上に残る記録を達成する日も、そう遠くないのかもしれない。
(構成=呉 承鎬)
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