バレンシアがイ・ガンインの居場所を作る…“移籍問題”は残留で解決か

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バレンシアがイ・ガンインの居場所を作るために、新たな迎え入れを放棄した。

8月6日、スペインのバレンシア地域紙『ElDesmarque』の報道によると、バレンシアは2019-2020シーズンの外国人枠(EU圏外枠)3人をガブリエウ・パウリスタ(ブラジル)、マキシ・ゴメス(ウルグアイ)、そしてイ・ガンイン(韓国)にすることを決めた。

これによってバレンシアは、夏の移籍市場を通じて狙っていたラダメル・ファルカオやニコラス・オタメンディの迎え入れを白紙に戻すと見られる。

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ラ・リーガの規定によると、各クラブは外国人枠の選手を3人まで1軍に登録することができる。現在バレンシアは、アジアのイ・ガンインと南米のパウリスタ、ゴメスを保有している。

ジョフレイ・コンドグビアは中央アフリカとフランスの二重国籍者であり、ムクタル・ディアカビもフランスとギニアの国籍を持っている。ロドリゴ・モレノもブラジル出身だが、スペイン国籍を所有しているので問題はない。

すでに外国人枠が埋まっている状況で、バレンシアが非ヨーロッパ出身の選手を追加で迎え入れると、イ・ガンインの立場は急激に苦しくなるしかない。パウリスタはディフェンスの要であり、マキシ・ゴメスはバレンシアが主力として迎え入れた攻撃選手だ。2人が1軍に登録されるのは明らかだろう。

バレンシアはイ・ガンインを1軍に残すために、最近まで推進したファルカオやオタメンディの移籍を放棄することにした。

イ・ガンイン

そもそもイ・ガンインは、今夏の移籍市場を通じてバレンシアを去る予定だった。マルセリーノ・ガルシア監督にとってイ・ガンインはオプションに過ぎず、自分を希望する複数のクラブが登場したため、レンタルもしくは完全移籍を狙った。

しかしバレンシアのオーナーであるピーター・リムの強い意志が、イ・ガンインを残留させた。ピーター・リムは去る7月、マテウ・アレマニーGMと葛藤を見せたのだが、主な理由のひとつはイ・ガンインの移籍問題だった。

ピーター・リムは、イ・ガンインに潜在するスター性を高く評価した。イ・ガンインがチームに残り、出場経験を増やして成長すれば、U-20ワールドカップで見せたような才能を発揮すると期待している。

当初マルセリーノ監督の判断を最優先に考えていたアレマニーGMも、リムオーナーとの議論を通じて、イ・ガンインを活用する方法を見つける方向に舵を切った。非ヨーロッパ出身の選手を追加で迎え入れないことは、イ・ガンインの立場を向上させる第1歩といえる。

マルセリーノ監督の判断が最も重要だが、ひとまずイ・ガンインはバレンシアでプレーする土台を築いた。バレンシアはラ・リーガやUEFAチャンピオンズリーグ、国王杯など、複数の大会を並行するだけに、イ・ガンインにもある程度の出場機会が与えられる可能性がある。

一方、スペインのラジオ放送『コペ』は同日、バレンシアがイ・ガンインと再契約の交渉を開始すると報じた。

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