今シーズン、韓国女子ツアーを確実に掌握したチェ・ヘジン(19)が史上初のシーズン上半期だけで「5勝」を達成できるか。
チェ・ヘジンは今シーズンの上半期、13大会に出場して4度の優勝に輝いた。韓国女子ツアー史上、上半期で4勝を達成したのはチェ・ヘジンで5回目のことだ。
まず申ジエが歴代シーズン最多となる9勝を達成した2007年に、上半期だけで4勝をあげた。翌年シーズン7勝を達成したときも、やはり上半期で4勝を記録した。その後、2015年にチョン・インジが、2016年にパク・ソンヒョンが上半期4勝に成功している。
チェ・ヘジンは3年ぶりとなる記録を作りながら、韓国女子ツアーを支配している。
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韓国女子ツアーは、来る7月5~7日に中国で行われる「アシアナ航空オープン」と、同12~14日に行われる「MYムンヨン・クイーンズパークチャンピオンシップ」を最後に、夏休みに入る。
チェ・ヘジンが2つの大会で1勝すると、上半期最多勝記録を塗り替えることになる。
今週の「アシアナ航空オープン」はルーキーイヤーだった昨年、4位を記録した。成績も良く、経験のあるコースなので、現在のチェ・ヘジンのコンディションであれば、十分に優勝を狙える。
同大会が行われる中国・威海の「ウェイハイポイント ホテル&ゴルフリゾート」は、6155ヤードと全長が短い代わりにコースレイアウトが難しい。精度が重要なコースだ。ただ今シーズンのチェ・ヘジンは、グリーン的中率81.38%で、同部門1位を走っている。アイアンショットの感覚に、非の打ち所がないことを意味しているわけだ。
チェ・ヘジンの弱点として指摘されたパットも、今シーズンは上達し、優勝を重ねる原動力となっている。カギは体力だが、疲労をすぐに忘れてラウンドを楽しむチェ・ヘジンには心配なさそうだ。
12年前の申ジエは、18大会で9勝を収め、勝率50%を誇っていた。チェ・ヘジンは上半期の残り2大会だけでなく、下半期の14大会も合わせて、史上初の「10勝」まで見えている。今シーズンの終了直後にアメリカ進出を念頭に置いているだけに、もはや自分自身との戦いになる。
チェ・ヘジンは7月2日(日本時間)に発表された世界ランキングで、21位に浮上した。米国女子ツアー「ウォルマート NW アーカンソー選手権」を制したパク・ソンヒョンが、3カ月ぶりに1位を奪還し、コ・ジンヨンが2位となった。
韓国人選手としてはその他、パク・インビが5位、イ・ジョンウンが7位でトップ10となっており、ユ・ソヨンが11位、キム・セヨンが12位だ。また6月30日の日本女子ツアー「アース・モンダミンカップ」で、シーズン3勝目を手にした申ジエは、19位に浮上した。
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