全米女子オープンを制したイ・ジョンウン6「お金よりも楽しむゴルフを」【独占インタビュー】

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お金の心配をすることなく、好きなことが一生できれば…。想像するだけで幸せなことだ。

女子ゴルフ最高権威の大会といえる「全米女子オープン」で、“メジャークイーン”となったイ・ジョンウン(23)の気持ちがそれだ。

イ・ジョンウンは「率直に言って、以前はゴルフで成功するという固い決意よりも、金銭的な利益が優先だった。しかしこれからは新しいことを目標にして、ゴルフ自体を楽しんでみようと思う」と宣言した。

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『スポーツソウル』創刊34周年記念のためにインタビューに応じたイ・ジョンウンは、過去ではなく、現在についての率直な思いを話してくれた。

メジャークイーンとしての負担? ようやく楽しむゴルフ

イ・ジョンウンは6月20日(日本時間)に米ミネソタ州ヘーゼルティンナショナルGCで幕を開けたメジャー大会「KPMG女子PGA選手権」を翌日に控え、『スポーツソウル』との書面インタビューを行った。

米国女子ツアーで初めてメジャー大会を制したあとの2つの大会で、準優勝と33位タイという波の激しい成績を出していただけに、ナーバスになってもおかしくない時期だった。しかしイ・ジョンウンは最大限に、自分の考えを素直に明らかにした。

全米女子オープンを制してから訪れた変化は、現地のファンが増えたという程度だ。

(写真提供=アメリカゴルフ協会)全米女子オープンを制したイ・ジョンウン

彼女は「アメリカに初めて進出したときから、今シーズンの目標は予選落ちなし、負傷なしでシーズンを送ることだった。優勝後も相次いで大会が開かれ、喜びを満喫することはなかったが、安定したプレーを見せることが何より重要と考えた。(アメリカ進出)最初の年にすべてのことを成し遂げたいという思いよりも、着々と準備をしながら着実に好成績を残すほうがいい」と話した。

一見張り合いがないかもしれないが、賞金女王とベアトロフィー(年間最少平均スコア)を狙うことができる目標だ。着実に良い成績を残す選手が最も怖い存在といえる。

旅行するようなアメリカ生活。ホテル生活も満足

イ・ジョンウンが最も多く残した言葉は、「楽しむゴルフ」だ。

周知の通り、彼女は困難な家庭事情で成長し、お金を稼ぐ覚悟でゴルフを始めた。「子供の頃から負けることがとても嫌だった。勝負欲も強かった。そんな性格が最後まであきらめずに最善を尽くすように、私を導いてくれるだろう」と話した。

勝負根性ともいえるが、貧困に負けたくない少女の最後の自尊心でもあった。過酷な体力トレーニングや強度の高い技術トレーニングを黙々と耐え抜く原動力も、切実さであった。

それが韓国最高の地位に上り詰め、アメリカ進出初年度に18億ウォン(約1億8000万円)ほどの賞金を手にしているのだから、驚くほどの変化といわざるを得ない。イ・ジョンウンは「所得に対する心配なく、ゴルフ自体を楽しみはじめた」と、明るく笑った。

(写真提供=KLPGA)

ルーキーシーズンで、決まった住居はない。大会のたびにホテルを転々としながら生活をしている。それでも幸せだという。

彼女は「大会ごとに荷物をまとめて移動しなければならないため、荷物を持ち上げて腰や肩に無理が来ないか心配に思うときもあるが、いつも清潔な部屋で生活できるという点は楽だ」と笑った。

続いて「まだアメリカ国内で行ったことのない地域も多いので、しばらくはこの生活を楽しみたい。マネージャー(ジェニファー・キム)と旅行するように楽しくツアーを送れてとてもいい」と陽気な表情を浮かべた。

ノーボギーにはコーラ、優勝にはラーメン。「自分への贈り物」

イ・ジョンウンは全米女子オープン優勝直後、「自分への贈り物として韓国ラーメンを食べる」と話して注目を集めた。

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