「今大会の韓国は本当にいいチームだった。2002年を見るようだった」
韓国とウクライナのU-20ワールドカップ決勝戦が行われたポーランド・ウッチスタジアムで、ポーランド人で38年目のサッカー記者であるダリウシュ・クロフスキー氏に会った。
クロフスキー氏はフリーランスの記者で、世界的なサッカー雑誌『ワールドサッカー』の客員記者として活動している。ポーランド歴代最高のゴールキーパーに選ばれるイェジー・ドゥデクの自伝を書き、2002年には韓国を訪れてワールドカップを取材した。
日韓W杯グループリーグで韓国と自国の対戦を目にしたクロフスキー氏は、韓国の観衆が「オー必勝(ピルスン)コリア」を歌って応援することを知っているほど、生き生きと韓国を記憶している。彼は「この歌を忘れることができない。韓国の応援歌はすばらしかった。17年前だが、当時の雰囲気を今でも思い出す」と言って笑った。
続いて「アン・ジョンファンが放送のために来たという知らせを聞いた。パク・チソンも来たというが、今日レジェンドたちが集まった」とかなり詳細に韓国の状況を説明した。 「ホン・ミョンボも韓国サッカー協会の役員として、この場所に来た」と言うと、「ああ、そのキャプテンも覚えている。すごいディフェンダーだった」と笑顔を浮かべた。
現場でU-20韓国代表を見たクロフスキー氏は、「グループリーグと決勝トーナメントの試合をハイライトで見た。組織的な点が目立った。2002年の韓国のようにたくさん走って、一生懸命プレーしていたよ。チーム全体がひとつになって動くという感じもした」と、チョ・ジョンヨン監督率いるU-20代票の競技力を高く評価した。
2002年の韓国も今回のU-20代表のように、3バックを使い、運動量で相手を圧倒するスタイルだった。いろいろと共通点が多かった。彼は韓国が決勝で敗れると「惜しい。韓国の勝利を望んでいたのに…。それでも準優勝なのだからすごい。ポーランドは自国で開かれた大会なのに16強で脱落した」と話した。
クロフスキー氏は先立って行われた3位決定戦、エクアドルとイタリアの試合に比べて、決勝戦は興味深い名勝負だったと話す。彼は、「最高の観客が集まって最高の雰囲気を作った。選手たちの競技力も素晴らしかった。すべての面で完璧なフィナーレ」と、試合自体は素晴らしい勝負だったと語った。
キャリア38年目のベテラン記者の目にも、イ・ガンインは最も華やかに輝いた選手だった。
試合前、「イ・ガンインに注目している。決勝に来るまで活躍がすごかったが、興味深い選手だ。今日の活躍が期待される」と述べた。前半序盤、イ・ガンインがPKを成功させると、「18歳の選手がこのような大舞台で、冷静にゴールを入れることはとても珍しい」と言い、試合後は「イ・ガンインの姿を見たのが今日最大の収穫だ。明らかにヨーロッパ全域で有名なスターになるだろう。成長していく姿を見守る」と付け加えた。
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韓国が準優勝に終わったにもかからず、イ・ガンインがゴールデンボール(大会MVP)を受賞すると、彼は「合理的な選択だ。ウクライナにはゴールデンボールを受けるに値する選手がいなかった。今大会の最高のスターは、イ・ガンインであることは明らかだ」と述べた。
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