「レベルが違う」U-20韓国代表イ・ガンインに現地ポーランドの記者も脱帽

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“末っ子”だが、レベルが違った。U-20韓国代表の最年少イ・ガンイン(18歳/バレンシア)が抜群の活躍を見せ、現地メディアの注目まで集めた。

U-20韓国代表は5月29日、ポーランドのティヒ・スタジアムで行われたU-20ワールドカップ・グループステージF組第2戦で、南アフリカを1-0で下した。試合後、イ・ガンインはミックスゾーンでポーランドの記者から質問攻めにあった。

イ・ガンインが登場するに先立って、ポーランドのサッカー専門メディアのとある記者は「イ・ガンインにインタビューしたい。英語でいくつか翻訳してもらえないか」と頼んできた。彼は「イ・ガンインをよく知っている。今日はわざわざイ・ガンインを見るために来た。ポルトガル、アルゼンチンにも良い選手は多いが、F組では、バレンシアのイ・ガンインが特別な選手なので必ず見たかった。実際に見ると、やはり優れている。2歳も年下だが今日、最も目立っていた。来て良かった」と笑顔で話した。

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彼の言葉通り、イ・ガンインはこの日、両チームあわせて最も優れた活躍を見せた。

攻撃的MFとして出場し、高いキープ力を披露。南アフリカの選手たちは、イ・ガンインにボールがわたると1人以上の集中マークを見せたが、彼からボールを奪えることはほとんどなかった。豪雨でピッチの状況は悪かったが、ベースの技術があまりに高かったため、ほとんどのボールが仲間につながった。サイドチェンジや方向転換するロングパスの精度も良かった。

また果敢なミドルシュートで相手ゴールを脅かすなど、広い視野と創造性で韓国の攻撃をリードした。5月25日のポルトガル戦(0-1)に続き、2試合連続フルタイムで出場。イ・ガンインへの依存度が非常に高いという指摘が出るほど、大きな存在感を見せた。

現地で会ったあるサッカー関係者は「イ・ガンインはレベルが違うようだ。2歳年下という点を考慮すると、本当にすごい選手だ。これほど上手いとは思わなかった」と感心した。

(写真提供=韓国サッカー協会)

周知の通り、イ・ガンインは紆余曲折の末にU-20韓国代表に合流した。シーズン中であったため、所属するバレンシア側から選出許可をもらわなければならなかった。U-20韓国代表チョン・ジョンヨン監督は自らスペインに渡り、バレンシアの関係者たちに会って積極的に説得した。最終的にバレンシアは、シーズン終盤に負傷者が発生した場合、イ・ガンインを呼び戻す可能性があるという条件をつけて、選出に応じた。

チョン監督が「三顧の礼をしてでもイ・ガンインを連れていきたい」と語った理由は、ここ2試合を通じて証明された。

イ・ガンインに深い印象を受けた前出のポーランド記者は、韓国語を知らないながらもイ・ガンインの言葉を録音し、注意深く聞いた。そして記者に質問の翻訳を頼んできた。その内容が興味深かった。

試合についての質問はなかった。彼は「ポーランドの競技場はどうか」「ポーランドはどんな国だと思うか」「好きなポーランドの選手はいないか」「ロールモデルは誰なのか」など、試合とは別のことを聞きたがった。

世界的なスタープレーヤーや芸能人などに投げかけるような質問だ。韓国の取材陣も有名人が訪韓した際、韓国にちなんだ質問をしたりする。過去にはパク・チソンやキム・ヨナについて聞くことも多かったが、最近はBTSのような韓流スターたちが主人公になった。ポーランドの記者も、イ・ガンインから見たポーランドが気になったようだった。

イ・ガンインは予想外の質問にも、慌てず落ち着いて答えた。「プレーしやすい競技場だ」「ポーランドの選手ではロベルト・レバンドフスキを知っている」「ロールモデルはないが、バレンシアで多くの選手たちの長所を学ぼうとしている」と落ち着いた回答が続いた。

またイ・ガンインは、南アフリカに勝利した満足感も表わした。

彼は「何よりも勝利することができて非常にうれしい。すごい雨が降っていたが、あとあと思い出される試合になると思う。忘れられない試合をしたようだ。一生懸命に走って勝った。うれしい日だ」と述べた。

続いて「試合でたくさん走ったので、しっかりと回復させたい。次の試合に向けてコンディションを100%にすることが、僕のやるべきこと。アルゼンチン戦でも良い姿を見せたい。今日の試合は終わったので忘れて、次の試合に向けてしっかり準備して、必ず勝ちたい」と話した。

アルゼンチンとの第3戦で勝利し、16強進出を狙うという覚悟を示した。

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