米国女子ツアー13大会中7勝!! 韓国女子ゴルファーの“天下”はいつまで続くのか

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米国女子ツアー今季、2回目のメジャー大会である「全米女子オープン」を前に、韓国女子ゴルファーを侮辱するかのような発言で起こしたハンク・ヘイニーは、“ホットシックス”イ・ジョンウン6が優勝した後、SNSに自分の予想が当たったというニュアンスのコメントを載せた。

ハンク・ヘイニーは6月3日(日本時間)、ツイッターを通じて「韓国人選手が全米女子オープンのリーダーボードの上位を占めるという私の予想は、統計と事実に基づいたものだった。韓国女子選手たちは米国女子ツアーを確実に掌握している」と伝えた。それとともに、「もし私が同じ質問をされても、再び同じ回答をするだろう。ただもう少し慎重に言葉を尽くす」と付け加えた。

先立ってヘイニーはインターネットラジオ放送に出演し、「今年の全米女子オープンは韓国人選手が優勝するだろう」とし、「名前を挙げる必要があるなら、イ(Lee)という名字だ。名前は言えない。米国女子ツアーに同じ名前の選手が多くないか」と、同名異人が少なくない韓国人選手について言及した。

そこに一緒に出演していたスティーブ・ジョンソンが「イ1号、2号、3号がいる。数週間前のリーダーボードには6号がいた」と相槌を打ったのだが、それはイ・ジョンウン6を念頭に置いた言葉だった。

ミシェル・ウィーがヘイニーの発言に対して、「人種差別と性差別は笑いごとではない」とし公開的に批判し、他の選手たちも同調しながら、ヘイニーはラジオを降板に。一連の“ヘイニー発言騒動”は、今季の米国女子ツアーで韓国女子ゴルファーが大活躍していることに対する嫉妬や嘲笑と解釈された。

そんななか、またもや韓国女子が全米女子オープンの主人公になった。韓国女子勢は今季行われた13大会で計7勝を飾っている。

(写真提供=全米ゴルフ協会)全米女子オープンを制したイ・ジョンウン6

1月の開幕戦「ダイヤモンドリゾート トーナメントofチャンピオンズ」をチ・ウンヒが優勝したことを皮切りに、毎月のように優勝者を輩出している。2月にエイミー・ヤンが「ホンダ LPGAタイランド」、3月にパク・ソンヒョンが「HSBC女子チャンピオンズ」、コ・ジンヨンが「バンク・オブ・ホープ ファウンダーズカップ」を制した。4月にはコ・ジンヨンが今季初のメジャー大会「ANAインスピレーション」で優勝した。そして5月、キム・セヨンが「LPGAメディヒール選手権」を制し、10カ月ぶりの優勝を果たしている。

そんな韓国女子勢の“優勝リレー”は、“特急ルーキー”と呼ばれる1996年生まれのイ・ジョンウンにまでつながった。今シーズン、ここまで2回のメジャー大会をすべて韓国女子が制したことは注目に値する。

興味深いことに、今季最初の優勝者であるチ・ウンヒと、全米女子オープンを制したイ・ジョンウンの年の差は10歳もある。30代のベテランから20代前半のルーキーまで、優勝していることになる。韓国女子の“天下”という表現は、決して過言ではないのだ。

【関連】全米女子オープンを制したイ・ジョンウン6が“大粒の涙”を流した理由

韓国人選手が米国女子ツアーであげた最多勝は、2015年と2017年の15勝。今年上半期はすでに7勝を達成しているため、記録更新もありえるとの見方が強い。特に2015年を振り返ると、15勝のうちパク・インビが5勝、キム・セヨンが3勝をあげるなど、特定の選手が優勝を独占する傾向だった。今季7勝のうち、複数回の優勝はコ・ジンヨンだけだ。優勝圏内にいる選手がそれだけ多いと解釈できることから、記録更新がさらに期待される理由となっている。

来年は、東京五輪が開催される年だ。国際ゴルフ連盟(IGF)は、各国2人にオリンピック出場権を与えるが、世界ランキング15位以内の選手たちに限っては各国最大4人まで出場することができる。少なくとも15位に入ろうとする韓国女子同士の競争は、歴代最多記録更新の原動力になると考えられる。

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