リオネル・メッシは、沈黙を貫いた。静かに、足早にミックスゾーン(共同取材区域)を後にした。
バルセロナは5月8日午前、英国アンフィールドで行われたリバプールとの2018-2019欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ準決勝・第2戦に、0-4で敗れた。第1戦で3-0の大勝を収めたが、第2戦で4失点を喫して“アンフィールドの奇跡”の犠牲になった。
たった1点が足りなかった。バルセロナはホームで行われた第1戦を無失点で凌いだ。敵地で1ゴールだけ追加すればアウェーゴールの優位性で、リバプールの希望を完全に消し去ることができた。しかし第2戦では、無得点に終わった。
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メッシは奮闘したが、手ぶらで試合を終えた。バルセロナは合計スコアが同点になったときも、試合を安定的に運びながら、メッシに多くのチャンスが訪れなかった。メッシ自身にも問題があった。5本のシュートを放ったが、すべて外れた。数回のチャンスを作ったが、結果的に攻撃ポイントは「0」だった。
メッシは試合終了後、1時間30分ほどが経ってから、ようやくミックスゾーンに姿を現した。インタビューには応じなかった。うなだれながら、足早に取材陣の前を通過した。終始無言だった。
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