センセーショナルならぬ、“ソン・セーショナル”を起しているソン・フンミン(トッテナム)は、今季を見事に締めくくることができるだろうか。
ソン・フンミンは来る5月9日午前4時(日本時間)、オランダで行われるアヤックスとの2018-2019チャンピオンズリーグ準決勝・第2戦の出場を控えている。トッテナムは5月1日にホームで行われた第1戦に0-1で敗れたため、今回のアウェー戦での逆転が必要だ。
ソン・フンミンは4月18日に行われたマンチェスター・シティとのCL準々決勝・第2戦で警告を受け、累積警告で準決勝・第1戦に欠場した。彼は観客席で試合を見守りながら、敗戦の悔しさを味わった。
ソン・フンミンの今シーズンは、CLを除くすべての日程が終了した。トッテナムのイングランド・プレミアリーグは5月12日のエヴァートン戦が最終戦だが、ソン・フンミンは5月4日の第37節ボーンマス戦で一発退場となり、リーグ最終戦の欠場が決まっている。
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幸いなことに第37節でトッテナムと4位を争っている5位アーセナル、6位マンチェスター・ユナイテッドがいずれも引き分けたことで、トッテナムの次期シーズンCL出場権は事実上、確保された。ソン・フングミンがリーグ最終戦を欠場し、ストライカーであるハリー・ケインが負傷中のトッテナムとしては、心配事がひとつ減った状況といえる。
アヤックスは今季CLで、強豪クラブを次々と倒し、優勝候補の一角として評価されている。16強で大会3連覇を達成したレアル・マドリード(スペイン)を下し、8強でクリスティアーノ・ロナウドを擁するユベントス(イタリア)を撃破した。準決勝も第1戦を勝利して決勝進出に一歩近づいたアヤックスは、トッテナムにとって手ごわい相手だ。
結局、トッテナムの頼りはソン・フンミンしかいない。今シーズン、新しいホームスタジアムで歴史的な得点を相次いであげながら、“ヒストリーメーカー”というニックネームがついたソン・フンミンによって、トッテナム史上初のCL決勝進出の夢が実現するという期待が大きい。
ソン・フンミンにとってアヤックスとの準決勝・第2戦は、欧州でシーズン自己最多得点を更新するチャンスといえる。ソン・フンミンはシティとの準々決勝・第2戦で2得点を記録し、今季20ゴールとした。彼は2016-2017シーズンの自己最多得点(21ゴール)まで、残り1ゴールとしている。
アヤックスとの対戦がソン・フンミンの今シーズン最後の試合になるか、または6月2日にスペインのマドリッドで開催されるCL決勝がシーズン最終戦になるか。もう少し見守らなければならない。
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