【インタビュー】ガンバ大阪の韓国人トリオが語る「韓国人が多い? それだけ責任が重い」

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ファン:「遠藤(保仁)選手だ。僕がどの方向に動き、どのタイミングでパスを受けたいか、よくわかっているし、質の良いパスがどんどん入ってくる」

キム:「僕は今野(泰幸)選手だ。今野選手とはFC東京でも一緒にプレーしましたが、当時の僕はまだプロになったばかりの新人。今野選手はすでに日本代表で活躍していて、同じポジションということもあってたくさんのことを教わった。その今野選手とガンバで再びプレーできて嬉しい」

オ:「同じポジションであっても面倒見てくれるなんて、本当にありがたい。僕もガンバ大阪に来たとき、加地(亮)さんが親身になってくれた。僕にとっては“恩人”のような人だ」

―ヴィッセル神戸のイニエスタ、ポドルスキ―、ビジャなど世界的なスター選手たちと対戦したが?

キム:「3人ともその実績と知名度通り、素晴らしい実力を持った選手たちだ」

ファン:「対戦する側からすると脅威だ。その一方で彼らのプレーを間近で見ることで、勉強になることも多い」

―Jリーグでは今季から外国人選手の出場枠が拡大された。これについてはどう受け止めているか。

キム:「長所と短所の両方がある。制限がなくなったことでガンバをはじめ韓国人選手が3人もいるチームが増えたが、その一方でチームに外国人選手が増えたことで出番が減ってしまった韓国人選手もいる」

ファン:「ガンバだけではなく、FC東京やサガン鳥栖も韓国人選手が3人だ。特別意識することはないが、ピッチ内で韓国人選手が多いと、ここが本当にJリーグなのかと不思議な感覚を覚えることもある」

オ:「1つのチームに韓国人選手が多いということは、それだけ責任も重いということ。3人いれば日常生活に支障はなく、言葉や心理面でも負担はないが、 “ヨンビョン(傭兵)”である以上、チームを勝たせることが使命であって、それができなければ真っ先に非難の矢が飛んでいるのが宿命だと強く自覚しなければならない」

―アジアカップを最後にキ・ソンヨン、ク・ジャチョルといったベテランが代表引退を発表し、世代交代が始まったが?

キム:「“世代交代”という言葉は合わない。代表チームは年齢で選ばれるのではなく、実力で選ばれるもの。彼らは歳が若いから選ばれたのではなく、代表にふさわしい実力があるから選ばれた。監督のスタイルもチームの雰囲気も、何も変わってはいない。変化があったとすれば、チームの平均年齢が下がったくらいだ(笑)」

ファン:「フンミンがよくチームをまとめている。今やヨーロッパで大活躍中の彼のおかげで韓国サッカーの存在が世界に知られ、代表チームにもプラスに作用している。“今度はこんなプレーをしてみよう”など、2人でいろんな話をしながら楽しくプレーしている」

―ベント監督は引き続き自身のスタイルを貫いているが、そのサッカーは韓国サッカーに“似合う服”だと思うか。

キム:「似合う、似合わないを論じるのは意味がなく、監督が目指すスタイルに合わせていくことが重要だ。監督は能力も優れ、たしかな信念を持っている。選手たちも監督が目指すものをしっかり認識してついていっているので、必ず良い結果が出ると信じている」

オ:「選手である以上、代表チームは常に意識し夢見るが、今は僕が代表について語る状況ではない。ただ、韓国代表に選ばれた選手たちが想像を絶するプレッシャーの中で強い使命感を持って戦っていることはよく知っているので、無条件で代表を応援している」

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