「普段の物怖じしない性格がフィールドでも変わらない。大成する可能性が高い」
4月14日に幕を下ろした韓国女子ツアー「セルトリオン・クイーンズマスターズ」直後、ゴルフ界のある関係者はルーキー、チョ・アヨン(18)について、そう話した。
同大会の1週間前、済州で行われた国内開幕戦「ロッテレンタカーオープン」で“驚きの初優勝”を達成したチョ・アヨンは、メディアやギャラリーから大きな関心を受けた。優勝後の大会となったセルトリオン・クイーンズマスターズでは、新人としては異例の数のギャラリーを引き連れたが、大会2日目まで4オーバーの37位タイと出遅れた。
しかし最終日に7バーディーを記録し、最終的には通算6アンダー、5位タイでフィニッシュした。最終日に自らの実力を発揮し、開幕戦の優勝が決してまぐれではないことを証明したわけだ。
自信をつけたチョ・アヨンは、4月21日に終わった「ネクセン・セントナイン・マスターズ」でも洗練されたアイアンショットを武器に、通算6アンダー、6位タイを記録した。これによって昨年12月に行われた「ヒョソン・チャンピオンシップ」6位をはじめ、ネクセン・セントナイン・マスターズまで、今シーズンに出場した4大会ですべてトップ10入り(6位、優勝、5位、6位)を果たしている。
例年以上にし烈な新人賞争いでも559点を獲得し、ネクセン・セントナイン・マスターズで優勝したイ・スンヨン(322点)との点数差を維持したまま、第1位を走っている。また、大賞ポイント(136点)部門でも上位に位置付けている。
【関連】韓国女子ツアーの新人賞争いが加熱!! “ウルトラルーキー”の初優勝がきっかけに
アイアンを上手く使うように、父親が「アヨン」と名前をつけたと冗談を口にする彼女は、平均ストローク(70.30)でも1位だ。
国家代表生活を通じて、すでに実力を見せていたチョ・アヨンは、昨年アマチュア最後に行ったワールドチームチャンピオンシップ個人戦で金メダルを獲得しながら、KLPGAツアー正会員資格を獲得した。続いてシード戦をトップ合格し、早くもスーパールーキーと呼ばれた。それでも実際にプロの世界で競争力を発揮できるかは未知数だった。
技術面での長所を除いたとしても、チョ・アヨンの物怖じしない性格は順調なプロ生活に一役買っていると見ることができる。
プレッシャーに打ち勝ち、無事にトップ5に入ったセルトリオン・クイーンズマスターズ直後に取材陣と会った彼女は、「序盤にボールが合わなくて、前大会で優勝したと思う暇さえなかった」とし、「最終日は攻撃的なゴルフをしようとしたことが功を奏した」と述べた。
新人にもかかわらず言葉に詰る様子もなく、ジェットコースターのようだった大会をはっきりと説明して注目を集めた。
特に、自身の活躍に影響を受けて他の新人賞候補も意気込んでいるという話にも、「私が優勝したので、それがモチベーションになって友人たちも良い成績を出し、優勝することができると思う」としながら、余裕のある姿も見せた。
シーズン開幕前、スポンサーであるVolvikの新製品ローンチショーでマイクを握り、堂々と今シーズンの目標を話したチョ・アヨンだ。彼女のシーズン序盤の動向は、韓国女子ツアーを経てアメリカに進出し、結果を出し続けている先輩たちの姿と非常に重なる。
チョ・アヨンは4月25日、今シーズン初のメジャー大会「CreaS F&C第41回KLPGAチャンピオンシップ」に出場する。イ・ジョンウン、ペ・ソンウら海外で活動中の大先輩たちと競争を繰り広げる。
前へ
次へ