「チョ・アヨンの優勝を見て、“私もできる”という自信を持つようになった」
チョ・ジョンミンの逆転優勝で幕を閉じた韓国女子ツアーの新設大会「セルトリオン・クイーンズマスターズ」(4月12~14日)では、新人賞候補たちのし烈な競争も見どころだった。
一週間前、韓国女子ツアー国内開幕戦として行われた「ロッテレンタカーオープン」で、18歳のチョ・アヨンが驚きの初優勝を果たして注目を集めた。チョ・アヨンは今回の大会で、ルーキーとしてはかなり多くのギャラリーを引き連れ、初優勝の効果を実感した。
【関連】開幕戦を制した18歳のウルトラルーキー、チョ・アヨンとは?
ただ、あまりにも急に注目を集めたせいだろうか。
2日目まで4オーバー、37位タイと苦戦した。それでも最終日に7バーディーを記録し、通算6アンダーの5位タイで大会を終えた。ロッテレンタカーオープンの優勝が決してまぐれではないことを証明した彼女は、新人賞ポイントを457点とし、同部門1位を守った。
チョ・アヨンの初優勝は、本人だけに自信を抱かたのではない。競争相手にも大きな刺激と勇気になった。
子供の頃から競争してきた“2000年生まれの同い年”イム・ヒジョンは、ロッテレンタカーオープン予選落ちの衝撃を乗り越え、今大会は序盤から上位争いに加わった。通算5アンダーの単独4位を記録した。
イム・ヒジョンは、「最初の大会で予選落ちし、テレビでアヨンの優勝を見守ったのだが、(私だけ)何か遠くになってしまったと感じた」と話した。しかし「(同い年の)パク・ヒョンギョンと、まだ大会はたくさん残っているのでじっくり競争しようと話し合った」と述べた。
さらに「一緒にゴルフをした友達が優勝したのだから、“自分もできる”という自信になった。初優勝は大変なことなので、アヨンの技量が認められたのではないか」と、ライバルを誇らしげに称えた。
通算3オーバーの24位タイに終わったアン・ジヒョンも、チョ・アヨンの優勝を目にして「さすがに新人が優勝したので驚いた」と笑い、「本当にすごかった」と舌を巻いた。アン・ジヒョンに「新人賞を取りたくないのか」を聞くと、「取りたいけど…」と笑いながらチョ・アヨンの優勝があまりにも強烈な印象を残したことを改めて強調した。
彼女は「私も頑張ってついていかなければならない。(新人賞候補たちのように)先輩たちにアドバイスを求めている。特にキム・アリムオンニ(オンニは姉という意味)が“まずは予選突破をたくさんして、シードを維持することが大切”と言いながら、体力の重要性を話してくれた」と述べた。
当事者であるチョ・アヨンも仲間たちの反応に、「私もこんなに早く優勝して驚いた」とし、「友人たちは私を見てモチベーションを上げ、良い成績を出して優勝することができるだろう」と肯定的に回答した。
チョ・アヨンの優勝は、どの年よりも可能性のあるスーパールーキーが集まった今シーズン、韓国女子ツアー内の“善意の競争”を誘発するきっかけとなっている。
前へ
次へ