“我らの7番、ウヨン・チョン!”
9月29日、ミュンヘンのグリュンヴァルター・スタディオンに、韓国人選手チョン・ウヨンの名前が2度も響き渡った。
FCバイエルン・ミュンヘンⅡのホームで行われたレギオナルリーガ(ドイツ4部リーグ)。この日のFCメミンゲン戦で19歳のチョン・ウヨンが背番号7番をつけて左ウィング出場。前半で2得点を挙げたからだ。
今シーズン4ゴール目、5ゴール目を立て続けに決めて、チーム内2位のゴール数を記録した。
チョン・ウヨンは後半42分ベンチに下がったが、チームはその後無失点のまま3-0で完勝。チームメイトたちはチョン・ウヨンの頭を撫でて肩を組み、祝福の言葉を惜しまなかった。
サッカーをする者ならば誰もが一度は憧れるバイエルン・ミュンヘンで揉まれるチョン・ウヨン。
チーム入団後、U-19チームでプレーした彼は、今夏のインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)でバイエルン・ミュンヘンの1軍選手としてユベントス戦に出場し、注目を浴びた。
また、9月20日のUEFAチャンピオンズリーグでは、ポルトガルの強豪SLベンフィカとのアウェイ戦に挑むチームに同行。フランク・リベリー、トーマス・ミュラーなど世界的な選手20人と過ごすチャンスにも恵まれた。
まだ若くインタビューやマスコミとの接触が制限されたチョン・ウヨンを、『スポーツソウル』が直撃した。
メミンゲン戦の観戦に来ていたチャ・ドゥリ前韓国代表コーチは彼を激励し、チョン・ウヨンにとってはマルチゴールに引けを取らない大切な思い出となった。
――2点入れた感想は?
ひとまず、前回の試合の競技力が良くなかった。チームが負けて雰囲気が下がっていたが、今日は2ゴールを挙げ、チームの役に立てたようで気分がいい。
――4試合ぶりの得点。それも、2ゴールだったが?
試合に出ればゴールを決めたい気持ちは常にあるが、それができなかった。待っていただけに、今日のゴールは一層気持ちがいい。どっちのゴールが良いか甲乙つけがたいほど、2つとも良かった。
――2つ目のゴールはチームメイトにも決めることもできたゴールだった。
そうだ。彼自身が入れられるのに、僕にパスを回してくれた。ゴールを挙げるのには、僕がより良いポジションにいた。 仲間が欲を張らずチャンスを与えてくれたことにありがとうと告げた。そしたら「次は俺を手伝ってくれ」と言われた。
――監督は何と指示したのか。
散らばらず、少し集まってプレーしろと指示された。攻撃よりも守備を強調される監督だ。
――U-19での生活を半シーズン経験した。そのときと現在の2軍ではどう違うか。
(2軍のほうが)それぞれの競争心がより強い。試合のテンポやすべての部分で、さらに速くてタフになった部分もある。1軍に上がってやるという雰囲気が上手く作られている。皆が1軍を目標にしているので、すべての面で負けん気も強い。そうやって、ともに成長していることを実感する。
――今も1軍の練習には参加しているのか。