女子ゴルフ世界ランキング1位のパク・ソンヒョン(25)には今季、明確な目標がある。
来る4月5日(日本時間)、米カリフォルニア州・ミッションヒルズCCで開催される、米国女子ツアーメジャー大会の「ANAインスピレーション」で優勝することだ。
パク・ソンヒョンは「ショットの感触がいいので、挑戦できると思う」と意欲を語った。
フィリピンで行われているフィリピン女子ツアー「レディースインビテーショナル」に招待選手の資格で出場したパク・ソンヒョンは、「今年の目標であるシーズン5勝のなかに、メジャー大会が含またらいいと思う。その大会がANAインスピレーションであることを望む」と話した。
彼女は最近、韓国の取材陣に会った席でANAインスピレーションを制したい理由をこっそり明かした。
最大の理由は、悔しいからだ。
パク・ソンヒョンは「大会前半は上手くいくのに、後半に失速するということを繰り返した。コースもそう難しいわけではないのに、優勝できなかった」と話した。
実際にパク・ソンヒョンは、ANAインスピレーションの大会3日目から不振となるジンクスがある。初出場した2016年大会は、通算8アンダーの6位タイで今後の可能性を証明した。だが米国女子ツアーに本格参戦した2017年大会は、大会2日目まで5アンダーと順調だったが、3日目に失速して14位タイに終わった。
本当に残念だったのは、昨年だ。
雪辱を誓って再挑戦し、大会2日目まで36ホール最少ストローク記録を更新した。2006年にロレーナ・オチョア(メキシコ)が記録した11アンダー、133打の記録を、12アンダー、132打に塗り替えた。優勝の期待も最高潮に達した。
しかし大会3日目に再び失速してしまう。結局11アンダー、9位タイ(68・64・74・71)に終わった。3回出場してトップ10に2度入ったが、パク・ソンヒョンにとっては悔しい結果なのだ。
ANAインスピレーションが開催されるミッションヒルズカントリークラブ(パー72)は、全長6763ヤード(約6.2㎞)。ドライバーで300ヤード(約274m)ほど飛ばすパク・ソンヒョンには、もってこいのコースだ。彼女は「コースにも慣れて私によく合っている」と自信を表わした。優勝できそうでできないから、さらに悔しいわけだ。
さらに一度は経験したい優勝セレモニーがあり、それも優勝したい理由になっている。