新型コロナウイルスの影響で、今年の開催さえ不透明になっている東京五輪の組織委員会が、妄言の余波で首長が辞任する危機まで迎えた。
【注目】「厚顔無恥で支離滅裂だ」と韓国紙。森会長の“妄言”に怒り
女性蔑視発言で波紋を起こした森喜朗(83)東京五輪・パラリンピック組織委員会会長が、最終的に自分の発言に責任を取って辞意を表明した。問題の発言が論議されてから9日ぶりだ。
森会長は2月12日午後に開かれた理事と評議員を集めた合同懇談会で、「今日を持ちまして会長を辞任いたそうと思います」と述べた。組織委員会は、森会長の後任を選定する委員会を構成することにした。
先立って森会長は、2月3日に開かれた日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会で、女性理事増員の問題に言及しながら、「女性がたくさん入っている理事会は、(会議の進行に)時間がかかる」と発言し、女性蔑視の議論が提起された。
森会長が辞任に伴い、6カ月後に迫った東京五輪の準備にも支障が予想される。開催国である日本はもちろん、世界的に新型コロナが第2次大流行に突入しており、さらに変種ウイルスまで登場し、はたしてオリンピックを開催することが適切なのかという懐疑論が提起されているからだ。
森会長の後任を誰が引き受けるのかも関心事だ。日本サッカー協会元会長の川淵三郎(84)を有力候補に挙がっているが、日本政府が問題視していることもわかった。
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