かつてイ・スンウ(23、ポルティモネンセ)やペク・スンホ(23、ダルムシュタット)らとバルセロナ下部組織に在籍した韓国人選手が、無所属期間を経て3部リーグで再出発を切ることになった。
韓国K3リーグ(3部)の平沢(ピョンテク)シチズンは最近、「チャン・ギョルヒが今シーズンから平沢でプレーすることになった。テストを経て入団し、去る1月中旬からキャンプに合流し、チームメイトと連携を合わせている」と発表した。
チャン・ギョルヒは1998年4月4日生まれの22歳。身長170センチと小柄ではあるが、スピードを生かしたドリブル突破と正確なクロスが持ち味のウィンガーだ。2011年にバルセロナのスカウトを受けてイ・スンウとともにスペインに渡ると、2015年にはフベニールAに昇格し、地元メディアからは「将来、イニエスタに代わる逸材になるかもしれない」とまで評価された。
だが、結局バルセロナのトップチームでプレーすることは叶わず。2017年7月には入団テストを経てアステラス・トリポリスFC(ギリシャ)に加入したが、U-20チームでの出場にとどまり、翌2018年7月に退団した。
その後、韓国に復帰したチャン・ギョルヒは2019シーズンから浦項(ポハン)スティーラースに加わるも、ここでもトップチームデビューを果たすことができなかった。Rリーグ(2軍リーグ)でも3試合1アシストという成績に終わり、2020年1月に契約満了でチームを去った。
以降は所属先が見つからず、SNSを通じて国内でトレーニングを続けていることが伝えられていたが、今回ようやく新天地を見つけられたようだ。
一時は無所属の状態が続き、選手キャリア存続の危機も訪れたチャン・ギョルヒ。3部リーグからの再出発とはなるが、今後上位リーグの舞台でその姿は見ることはできるのだろうか。
前へ
次へ