韓国Kリーグ2(2部)の釜山アイパークは1月22日、北朝鮮代表経験のあるFW安柄俊(アン・ビョンジュン)の獲得を発表した。
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1990年5月生まれの安柄俊は、2013年に川崎フロンターレでプロデビュー。以降、ジェフユナイテッド市原・千葉やツエーゲン金沢、ロアッソ熊本に在籍し、2019年の水原FC(当時2部)入団でKリーグに参戦した。
安柄俊は2020シーズンのKリーグ2で26試合に出場し、21ゴール4アシストを記録。水原FCを5年ぶりに1部昇格させるキャリアハイの1年を過ごし、Kリーグ2得点王及びベストイレブン、シーズンMVPに輝いた。
さらには、韓国サッカー協会(KFA)の「今年の最優秀選手賞」でも、ソン・フンミン(28、トッテナム)、ソン・ジュンホ(28、山東魯能)に次ぐ3番目の票数を得ていた。
安柄俊は両足を器用に使いこなせるフォワードで、身長183センチながら空中戦も強い。昨シーズンの昇格プレーオフでは水原FCを昇格に導くPKを成功させるなど、プレッシャーのある状況でも平常心を維持できるメンタルの強さも長所だ。
安柄俊は「釜山という歴史と伝統のあるチームに来られて光栄に思う。自分自身が“チーム”となり、目標である昇格のためにベストを尽くしたい」と入団の感想を述べた。
昨シーズン、釜山アイパークは2015シーズン以来にKリーグ1部の舞台を戦ったが、最終的に12チーム中最下位でシーズン終了。1年での2部降格を余儀なくされていた。
北朝鮮代表経験のある選手が釜山に加入するのは、2006~2007年にプレーした安英学(アン・ヨンハ)氏(42)に次いで今回で2人目。安英学氏は当時、2シーズン通算でKリーグ39試合に出場し、5ゴールを記録していた。
安英学氏は安柄俊の釜山加入に際し、「安柄俊とは彼が高校時代に初めて出会った後輩だ。以前から人柄が良く、実力が優れた選手と思っていたが、釜山に加入したという話を聞いて嬉しい」とし、「昨年のように大活躍し、ゴールもたくさん決めて、釜山の再昇格の一助になってくれればと思う。僕が釜山でもらった愛の分だけ、多くのファンに愛される選手になってくれたらと思う」と述べた。
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