JリーグやKリーグで活躍し、サッカー北朝鮮代表として2010年ワールドカップ・南アフリカ大会にも出場した安英学(アン・ヨンハ)さんが、有名衣類会社であるオーダースーツSADAの協力を得て、新しい試みを始める。
オーダースーツSADAは、プロ野球の阪神タイガース、千葉ロッテマリーンズ、広島東洋カープ、サッカーJリーグの柏レイソル、ベガルタ仙台、横浜FC、大宮アルディージャ、アビスパ福岡、モンテディオ山形、FC町田ゼルビア、ツエーゲン金沢、ロアッソ熊本、女子サッカーなでしこリーグのINAC神戸、バスケットボールB.LEAGUEの千葉ジェッツなど、日本のプロスポーツチームの公式スーツを手掛けているが、同社は安英学さんからの提案を受けて、日本全国にある朝鮮学校の高校3年生(男女)の卒業生たちにスーツを特別価格で提供するという。
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Jリーグ時代からオーダースーツSADAの着心地の良さを知る安英学さんが、「一生懸命に学び頑張っている日本全国の朝鮮学校の卒業生たちに何かできることはないか」という思いから始まったこの企画。
安英学さんの熱い想いをオーダースーツSADAも受け止め検討し、特別価格で提供することを約束してくれたという。
「僕の想いに応えてくれて特別価格での提供を約束してくれた佐田展隆社長をはじめ、オーダースーツSADAのみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。学生たちには出来上がったスーツの素晴らしさだけではなく、お仕立ての過程を学ぶこともできるでしょうし、今回の経験を通じて、また新たらしい“繋がり”や“機会”を感じてほしい。できればこれから毎年、朝鮮学校を卒業する高校3年生たちにこうした機会を提供できればと思っています」という安英学さん。
来年3月の卒業式シーズンに花咲く生徒たちの笑顔が、今から目に浮かぶ。
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