韓国野球委員会(KBO)は去る2011年、30回目のシーズンを迎えたことを記念し、ポジション別の歴代ベストテンを選定した。
当時は野球人(現役コーチングスタッフ、一球会)177人、メディア(プロ野球取材記者団、中継放送関係者、そのほかメディア関係者)212人、ファン17万5954人の投票により、10人のレジェンドが決定した。
選ばれたのは、投手ソン・ドンヨル、捕手イ・マンス、一塁手チャン・ジョンフン、二塁手パク・ジョンテ、三塁手ハン・デファ、遊撃手キム・ジェバク、外野手ヤン・ジュンヒョク、イ・スンチョル、チャン・ヒョジョ、そして指名打者にキム・ギテ。この10人が、各ポジション別最高の選手となった。
そして今年2021年、韓国プロ野球は40回目のシーズンを迎える。10年前のように大規模の投票を実施し、ベストテンをアップデートする可能性がある。
リーグで大きなキャリアを積んだ選手はもちろん、2008年北京五輪金メダル、2009年WBC準優勝、2015年プレミア12優勝など、韓国野球を輝かせた名選手が新たにベストテン入りする見通しだ。
最も有力な候補は、読売ジャイアンツなど日本プロ野球でも活躍したイ・スンヨプだ。
2017年に現役を引退したイ・スンヨプは、韓国プロ野球通算最多本塁打(467本)、最多打点(1498個)を記録した。10年前の歴代最高一塁手にはチャン・ジョンフンが選ばれたが、イ・スンヨプに入れ替わる確率が高い。
加えて、イ・スンヨプは国際舞台でも活躍した。特に、2008年北京五輪では劇的な本塁打を放ち、韓国野球のルネッサンスを開いてみせた。“国民打者”として、韓国プロ野球歴代ベスト選手に選ばれない理由がない。
2020シーズンを最後に引退を宣言したチョン・グンウもやはり、パク・ジョンテに代わって最高の二塁手に選ばれるものとみられる。
チョン・グンウは安打数(1877個)や盗塁(371個)、得点(1072点)、四球(665)などにおいて歴代二塁手の中で一番高い数値を記録した。通算WAR(総合評価指標)も50.51と圧倒的1位だ。
チョン・グンウは昨年11月の引退記者会見で、「二塁手として引退できて本当に嬉しい」と、自身のポジションへの愛着を語っていた。また、「周囲の言うとおり、自分には二塁手が合っているようだ。二塁手として立てた記録への自信もある。それだけ一生懸命やったし、幸せな気持ちで終えたい」とほほ笑んだ。
イ・スンヨプやチョン・グンウのほかにも、2013年に引退したパク・キョンワンや、歴代最多安打(2504個)を記録し、2020シーズンを最後に引退したパク・ヨンテクもベストテン入りの候補だ。
パク・キョンワンは捕手通算WAR(67.63)でイ・マンス(65.29)をわずかに上回り、1位に上がった。パク・ヨンテクは指名打者か外野手に位置し得る。
一方、KBOは歴代ベストテン選定以外にも、40回目のシーズンを記念して多様なイベントを計画している。2011年と同様、選手たちがユニホームに“40”と書かれたエンブレムを付ける可能性がある。
来シーズンは新型コロナウイルスの感染推移によって、多くのイベントの開催規模が決まる見通しだ。
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