「最近は奇跡が必要な時期じゃないですか。“ユービーコンティニュー”は、私と同じ患者はもちろん、サッカーファンや家族に希望と夢を届ける物語です」
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かつて横浜F・マリノスや柏レイソルで活躍し、現在は仁川ユナイテッドFC名誉監督を務める元韓国代表ユ・サンチョル(49)は、ユーチューブチャンネル『TOUCH PLAY』が披露する新コンテンツ「ユービーコンティニュー」(原題)をこのように紹介した。
来る12月25日に同チャンネルで初回が放送される「ユービーコンティニュー」は、ユ・サンチョルがすい臓がん克服という奇跡に挑戦する物語だ。
ユ・サンチョルは仁川ユナイテッド指揮官だった昨年10月、膵臓がんの4期(ステージ4)の診断を受けた。すい臓がんの4期は、平均余命4~8カ月、5年生存率は約1%に過ぎないとされている。
「ユービーコンティニュー」は、ユ・サンチョルのニックネームである「劉備(ユビ)」と、英語で“続く”を意味する「continue」が合わさった言葉だ。
ドキュメンタリー内で、ユ・サンチョルはサッカー人生の1ページとともにした人々と出会う。心から快癒を願う彼らから力を得る感動ストーリーだ。
ユ・サンチョルは「苦痛で大変な治療過程で、私に力をくれた人に恩返ししたい。私が力を出してがんに打ち勝てば、患者やその家族にとって大きな力になるだろう。“あの人ができるから自分もできる”という希望のメッセージが伝わることを願う気持ちで、撮影に臨んだ」と思いを伝えた。
ユ・サンチョルは、監督職を降りた仁川サッカー専用競技場で、チームとともにした喜怒哀楽を振り返る。そこからは、ファンと復帰を約束した彼の人間的な姿が映し出される。
また、全盛期を送ったJリーグの横浜F・マリノスを再び訪ねる。当時、ユ・サンチョルに熱狂したファンの温かい激励と歓声の現場を、そのままカメラに収めた。
そして、ベスト4進出という奇跡の瞬間をともにした2002年日韓W杯メンバーたちと夕食をともにし、“ユ・サンチョルだからできる”というポジティブなエネルギーも受け取る。
『TOUCH PLAY』制作陣は「ユーモアあふれるユ監督の話法は、ドキュメンタリー形式のストーリーの中の芸能要素だ。毎回登場するシーンスティーラー級の出演陣の活躍にも期待して良い。重いストーリーを重くならないように展開しながら、感動と楽しさを同時に届けることが目標」と語った。
ユ・サンチョルは念押しの言葉を残した。「闘病中だからと言って、ただ憂うつでいるわけではない。私“劉備”とチームメイトを通じて、すべての人が温かい年末年始を迎えられることを応援する。我々の挑戦は、2021年も続いていかなければならない」と笑顔を見せた。
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