外野手メル・ロハス・ジュニア(30)の慰留に失敗した韓国プロ野球のKTウィズが、“プランB”を稼働させる。
12月9日午後、KTウィズは「ロハス側から阪神タイガースと契約したという知らせがあった」と発表。
続けて、「ロハス側は“より大きな舞台でプレーしたかった。チャンスが来て、阪神と契約することになった”と伝えた」と伝えた。
KTは、2017年の加入から4年間で韓国プロ野球最高の打者に君臨したロハスを慰留すべく総力を尽くした。
KTのイ・スンヨン団長は、自由の身になったロハスに向けられた海外からの関心が高まることを予想。
早期に韓国プロ野球の歴代外国人打者最高レベルの条件を提示し、ロハスの回答を待った。
イ団長は「ロハス側から逆提案が来ても、我々に提案を修正する余地はない」と“最終提案”であることを明かしていた。
しかし、ロハスはKTの破格の条件に応じず、最終的に阪神入団を選択した。
ロハスの阪神行きが報じられた後、本紙『スポーツソウル』の連絡に応じたイ団長は、次のように語った。
「当初、日本球団との競争が本格化した場合、金額や条件のレベルで押されざるを得ないと考えていた。そこで、早くから球団ができる最大限の条件を提示したのだ」
「長い間一緒にやってきたし、実力だけでなく人間的にも立派な選手だったので、来年もともにしたかった。本人がより大きな夢を追いかけて日本行きを選択したことが惜しまれるが、将来を応援したい」
KTはロハスとの再契約交渉が決裂することも想定し、“プランB”を準備していた。
イ団長は「ロハスの代替選手はあらかじめリストアップしていた。すでにリスト内の複数選手側には移籍料を問い合わせている。ただ、メジャーリーグのノンテンダー以降、予想外に良い選手が登場したため、再びリストアップを行った」と説明した。外国人打者の獲得作業を一からやり直すということだろう。
イ団長は「焦らず徹底した準備と調査を行い、良い外国人打者を選ぶようにしたい」と伝えた。
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