水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスのパク・ゴナ監督が“総力戦”を宣言した。
【注目】クラブOB監督が描く“名門・水原三星”復活への青写真
水原三星は、12月1日(日本時間)に行われたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループG第3節広州恒大戦を1-1で終えた。
この結果、2分1敗(勝ち点2)で3位の水原三星は、2位広州恒大(1勝2分1敗、勝ち点5)との勝ち点を「3」差とした。また、水原三星の得失点差が「-1」であるのに対し、広州恒大は「1」としている。
そのため、水原三星が決勝トーナメントに進出するには、最終節のヴィッセル神戸戦を2ゴール差以上で勝利しなければならない。
広州恒大戦、水原三星は後半8分に先制ゴールを決めて勝機をつかんだ。DFイ・ギジェ(29)が左足で放った感覚的なフリーキックは相手GKに阻まれたが、こぼれ球をFWイム・サンヒョプ(32)が押し込み、1-0とリードを得た。
しかし、同27分にカウンターから失点を許して同点に追いつかれると、その後はお互いに得点が生まれなかった。
パク監督は「勝利が非常に重要な試合だということを皆知っていた。(11月22日の)再開初戦から長い間休んだので、序盤は体が重かったが、早く適応して試合を主導し、うまく展開した。(スコアレスドローに終わった)前回と異なり、先制ゴールを決めたことは次の希望だ」と試合を振り返った。
水原三星に有利な展開もあった。後半29分に広州恒大MFチョン・イーハオ(24)が2枚目のイエローカードで退場となり、数的優位を得たのだ。
ただ、水原三星は最後まで猛攻を繰り広げるもフィニッシュが上手くいかず、勝ち越し弾を決められなかった。
パク監督も「相手が1人退場したことで我々が有利になった。チャンスは多かったがフィニッシュが惜しかった。フォワードが少ない状況だが、よく準備しなければならない。最善を尽くしてくれた選手たちに感謝を伝えたい」と話した。
水原三星は、来る12月4日にヴィッセル神戸とのグループG最終節を戦う。決勝トーナメント進出には無条件で勝利が必要なうえ、2ゴール差以上離さなければならない。なお、ヴィッセル神戸はすでにグループ首位での決勝トーナメント進出を確定している。
パク監督は「ヴィッセル神戸がどんな先発ラインナップを組むかはわからない。ただ、相手がどういう風に出ようと、我々がどれだけ回復してよく準備できるかが重要だ。2ゴール差以上で勝たなければならない。総力戦で準備する」と必勝を誓った。
前へ
次へ