全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースを率いるジョゼ・モライス監督が、決勝トーナメント進出へ強い覚悟を表した。
全北現代は、本日(12月1日)午後7時から行われるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループH第5節で、横浜F・マリノスと対戦する。
国内2冠を達成した王者が、グループステージ敗退の危機に瀕している。
現在、グループHでは横浜FMと上海上港がともに勝ち点9を確保している一方、全北現代は勝ち点4しか得られていない。
そのため、全北現代は横浜FM、上海上港と戦う残り2試合でいずれも勝利したうえで、2チームのどちらかがシドニーFCとの試合で敗れることを期待しなければならない。ただ、シドニーFCはグループ内で戦力的に最も劣る相手であり、すでに敗退が決まっている。そのため、逆転突破を狙うことは容易ではない。
ただ、周囲が全北現代の決勝トーナメント進出に悲観的な反面、モライス監督は自信を示した。
試合前日の記者会見で、モライス監督は「難しいと言っていたが、誰が難しいと言っているのか?我々は良いチームであり、横浜もやはり良いチームだ。今回の試合は両国のチャンピオン同士の対決であり、両チームどちらにとっても大きな挑戦だ」コメント。
続けて、「肯定的な面を見れば必ずしも難しいとは思わない。サッカーに対する結果は、試合が終わるまで誰にもわからないものだ」と述べた。
全北現代は、新型コロナウイルス感染拡大による中断前の2月に行われたグループH第1節で、横浜FMに1-2で敗れた。ただ、今回は約10か月ぶりの再戦となるだけに、当時と今で戦力を比較することは難しい。
モライス監督は「あの当時と今は違う。そして、現時点のチームも、国内でシーズンを戦った頃の状況とは違う。我々の状況が正常的だとは判断し難いが、それは他のチームも同様だろう。我々は可能性だけを見て前に進んでいる。私は、経験を通じて発展するものと常に思っている。明日の試合は、以前と異なるものになるはずだ」と意気込んだ。
選手代表として参席したキム・ボギョン(31)もモライス監督に同調すると、次のように語った。
「周りからは難しい試合だといわれているが、我々はそうは思わない。監督が述べた通り、我々にも肯定的な部分が確かにある。そこを活かして試合に臨む」
「全北現代というチームには、強いチームが持つべきさまざまな条件の一つである、“厳しい状況を乗り越えて発展する力”がある。現在の厳しい状況が、かえって大きなモチベーションになる」
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