アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)はKリーグ期待の若手スターたちにとっては“証明の場”となる。
新型コロナの影響で見合わされてきたACL東地区の試合は、11月21日からカタール・ドーハで再開されている。
従来のホーム&アウェイ方式ではなく、カタールに東地区チームが集まって試合を行っている。そのため日程が非常にタイトだ。
ジョホール・ダルル・タクジムFC(マレーシア)が参加を見合わせたため、2チームと戦う水原三星だけがやや楽だ。全北現代、蔚山現代、FCソウルの3チームは3~4日おきに試合を行っている。
チームにとっては厳しい戦いでもあるが、逆説的に考えると期待の若手選手たちにとっては、自分の実力を証明する絶好の機会になる。
例えばイ・ウォンジュン監督代行体制でACLに出場しているFCソウルは、果敢な選手起用で注目されている。
ソウルは11月24日(日本時間)に行われたチェンライ・ユナイテッド戦で、キム・ジンソン、ヤン・ユミン(1999年生まれ)、チョン・ハンミン(2000年生まれ)が先発のチャンスをつかんだ。
キム・ジンソンは今季リーグ戦で1試合も出場できなかった新鋭だ。ヤン・ユミンも今季はリーグ戦4試合出場に止まった。
リーグ戦で地道に出場機会を増やしていたチョン・ハンミンは後半9分、FCソウル2番目のゴールを決めた。また、その後は同じく2000年生まれのイ・インギュも投入され、試合終了直前に追加ゴールを決めている。
水原三星のパク・コンハ監督は主軸のレギュラークラスが抜けた穴を若手たちで埋めている。特に今年になって準プロ契約を結んだチョン・サンビンは、11月22日の広州恒大戦に途中出場。国際舞台でプロデビューを飾った。チョン・サンビンはACLの舞台を踏んだ最初の高校生という記録も残した。
FCソウルと水原三星とは異なり、何よりも結果が重要な全北現代と蔚山現代は果敢な起用はしていないが、ローテーションを通じて若い選手を配置している。
蔚山はイ・サンホンが上海申花(中国)戦とパース・グローリー(オーストラリア)戦に連続して先発出場。アシストを記録するなど、蔚山の攻撃に活気を加えた。
全北も上海上港(中国)戦でイ・シホンとイ・ソンユンを後半に投入して、その技量の点検作業を終えた。ベンチにはイ・スビンも残っている。
新型コロナでシーズン最後の大会となったACLだ。若い彼らがチャンスをうまく生かして存在感を発揮すれば、来季の飛躍への足がかりになるだろう。
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