イングランド・プレミアリーグ(EPL)トッテナム所属のソン・フンミン(28)は、11月29日に行われるEPL第10節チェルシーとの“ロンドンダービー”で、今季リーグ10ゴール目を狙う。
今シーズン、リーグ戦で9試合9得点と絶好調のソン・フンミンは、得点ランキングでドミニク・キャルバート・ルーウィン(10ゴール、エヴァートン)に次ぐ2位につけている。
10月には出場した全試合で得点(3試合4ゴール)を決めており、自身通算3度目となるEPL月間最優秀選手にも選ばれた。
ソン・フンミンは過去、5シーズン連続で2桁得点を達成している。10月27日のバーンリー戦でリーグ戦8ゴール目を決めたソン・フンミンは、UEFAヨーロッパリーグ(UEL)でも2ゴールを決めており、キャリア初の“秋の2桁得点”を記録した。
11月29日のチェルシー戦で得点を決めると、こちらもキャリア初となる11月中のリーグ戦2桁得点を達成することとなる。
チームの首位争いにもソン・フンミンの活躍は不可欠だ。リーグ首位のトッテナムは11月27日現在、勝ち点20(6勝1敗2分、得失点差+12)で、2位のリヴァプール(勝ち点20、得失点差+5)に得失点差でリードしている。続くチェルシーが勝ち点18で3位に付けており、油断はできない。
12月は年末に向けて大忙しのトッテナム。12月3日に行われるUELのLASKリンツ(オーストリア)戦を皮切りに、12月28日のフルハムとのリーグ戦まで、なんと9試合が予定されている。
これまで数々のゴールを生み出してきたソン・フンミンだが、チェルシー相手には過去5シーズンで通算2ゴールを決めており、浅からぬ因縁も作ってきた。
1つ目はトッテナム移籍初年度の2015-2016シーズン。プレミアの水に慣れる順応期間ということもあり、この年は4ゴールにとどまったものの、そのうち1ゴールはチェルシーを相手に決めたものだった。
また、2018年11月24日の対戦では、ハーフライン付近から見事な“5人抜き”ゴールを決めている。このゴールは2018年のEPL11月のリーグ月間ベストゴール賞にも選ばれ、最終的にはクラブの年間ベストゴールにも選ばれた。
しかし、2019年12月23日のチェルシー戦では、相手ドイツ代表DFアントニオ・リュディガー(27)と接触した際、脚を振り上げ、故意に相手の腹部を蹴り上げたとして1発退場。頭に血が上りやすいという悪癖も見せた。
ソン・フンミンのチェルシー戦には良いシーン悪いシーンの両方が想起されるが、今回の対戦ではどちらの側面が見られるのか。12月の過密日程を乗り切るためにも、ここで勝ち点3を手に入れ、年末に向けて弾みをつけたいところだ。
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