アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループGの水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスが、ヴィッセル神戸に助けられて決勝トーナメント進出に希望をつないだ。
水原三星は中断前のグループステージで、ヴィッセル神戸とジョホール・ダルル・タクジムに連敗する不安なスタートを切った。ただ、カタールでの再開前にジョホールが大会を棄権したことで、水原三星のジョホール戦黒星が無効になる運に救われた。
加えて、ヴィッセル神戸が11月25日(日本時間)の広州恒大戦で3-1と勝利したことで、グループステージ突破の可能性も浮上した。
2連勝したヴィッセル神戸はグループ首位に浮上し、決勝トーナメント進出が確定。水原三星と広州恒大はともに1分1敗で並んでいるが、得失点差で上回る水原三星が2位につけている。
水原三星は来る12月1日に広州恒大との再戦を控えている。去る11月22日の対戦時は、お互い無得点の0-0に終わっていた。
この試合で勝利することができれば、水原三星は決勝トーナメント進出に一歩前進できる。ちなみに、ヴィッセル神戸とは12月4日に対戦する。
今シーズンのKリーグで12チーム中8位に沈んだ水原三星は、MFヨム・ギフン(37)がA級指導者ライセンス研修参加、DFドニール・ヘンリー(27)、FWアダム・タガート(27)、MFテリー・アントニス(27)ら外国人選手が負傷と、複数の主力選手を欠いてACLに臨んでいる。
だが、キャプテンマークを巻く元サガン鳥栖MFキム・ミヌ(30)を中心に、クラブOBであるパク・コンハ監督の下、残されたメンバーで決して悪くない戦いを見せている。
特に、DFキム・テファン(20)やFWパク・サンヒョク(22)といった新鋭が、チームに新たな活気を吹き込んだ。
また、FWチョン・サンビン(18)やMFカン・ヒョンムク(19)といった2000年代生まれのルーキーも、後半途中からの出場ながら、初めてACLの舞台を踏んだ。
水原三星が決勝トーナメント進出を決めるには、未だACLでノーゴールと言う決定力不足を解決しなければならない。得点さえ挙げられれば、勝算は十分にあるはずだ。
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