11月22日、Jリーグのセレッソ大阪が来シーズンに向けて、Kリーグの水原三星ブルーウィングスに所属するオーストラリア代表FWアダム・タガートへ、正式オファーを提示していたことがわかった。
ダガートは2019年にKリーグへと初参戦。移籍初年度からリーグ戦20ゴールで得点王に輝くなど、センセーショナルな活躍を見せてきた。
今シーズンは怪我や不調が重なり、得点数を伸ばせなかったが、チーム最多の9ゴールを奪うなど、助っ人として結果を出してきた。また、2014年のブラジルW杯にオーストラリア代表として出場した経歴も持つストライカーだ。
水原三星は現在、カタールで開催されているアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に参加中だが、タガートは足首の負傷で遠征メンバーのリストには含まれていない。
セレッソ大阪は昨シーズンから指揮を取っているミゲル・アンヘル・ロティーナ(63)監督が、今シーズン限りで退任する。セレッソはロティーナ監督の指導で失点は減ったものの、得点不足に頭を悩ませている。今シーズンの33失点は、J1で川崎フロンターレに次ぐ2位タイ(11月24日現在)だが、総得点数は39と伸び悩んでおり、得点力不足解消に向けてストライカーとして求められている。
水原三星側も移籍金さえ折り合えば、エースの放出に前向きのようだ。水原三星は今シーズン途中に、クラブOBのパク・コンハ監督を招聘。クラブ再建に向けて若手韓国人選手を積極的に起用するなど、チームとして過渡期を迎えている状況だ。
クラブ運営が年々縮小している水原三星は、タガートの売却金をクラブの運営資金に回したいという思惑も見て取れる。ダガートと水原の契約期間は2021年までとなっており、移籍金を得るために今冬放出の可能性は低くないと見られている。
前へ
次へ