韓国卓球が今シーズン最後の大会で力を発揮している。
11月19日、中国で行われた2020国際卓球連盟(ITTF)ファイナルズ(賞金総額100万ドル)の初日、男子シングルスのチャン・ウジン(25)と女子シングルスのソ・ヒョウォン(32)が、日本の強豪を相手に勝利を収めた。
世界14位チャン・ウジンは、男子シングルス1回戦で世界4位、日本のエースである張本智和(17)と対戦。第1、第2セットを落とすなど不安な立ち上がりだったが、4-3(6-11、2-11、11-7、7-11、12-10、11-2、11-5)の逆転勝ちで、ベスト8に進出した。張本は2018年のITTFファイナルズ男子シングルスのチャンピオンだ。
先立ってチャン・ウジンは、11月15日に終了したITTF男子ワールドカップで準決勝まで上がったが、準決勝で世界1位の樊振東(中国)に0-4で敗れた。また3位決定戦では、張本に3-4で敗れ、銅メダル獲得に失敗している。
同日行われた女子シングルス1回戦では、世界23位のソ・ヒョウォンが、同9位の石川佳純を4-1(11-8、3-11、11-9、11-5、11-5)で下して、8強に上がった。今大会に先立ち、11月8日に中国で行われたITTF女子ワールドカップ16強戦で、石川佳純に0-4(8-11、7-11、5-11、4-11)で敗れたソ・ヒョウォンが雪辱を果たした。
ソ・ヒョウォンは試合後、本紙『スポーツソウル』に「ワールドカップで敗れたことが刺激になったようだ。韓国でも石川佳純対策をたくさんしたので、勝てて気分がいい」と感想を伝えた。彼女は続けて「ここではトレーニングパートナーがいなかったが、(チャン・)ウジン、(チョン・)ヨンシクと一度ずつ練習して、力になってくれた」と話した。
世界のトップ16人が出場した女子シングルスで、カットマンであるソ・ヒョウォンは、ランキングが最も低く16番シードだったが、7番シードの石川を下す波乱を演出した。石川は2014年ITTFファイナルズ女子シングルスのチャンピオンであり、2016年リオ五輪の女子団体、銅メダルの立役者だ。
今回のITTFファイナルズは、4月の世界ランキングに基づいて男子シングルスと女子シングルスに、世界のトップ16人ずつが出場している。卓球種目としては最大の賞金がかかっている大会でもある。優勝賞金は5万ドル、準優勝賞金は3万ドル。1回戦で脱落しても8000ドルを受け取る。
新型コロナのパンデミック以降、ITTFが「再出発」(RESTART)を掲げ、中国・威海で開始した女子ワールドカップと男子ワールドカップに続く、3番目の大会だ。
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