2020韓国シリーズがいよいよ開幕!因縁深い両チームの対戦、注目ポイントは?

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11月17日から2020シーズン韓国プロ野球の頂点を決める韓国シリーズが開催される。対戦カードはレギュラーシーズンで1位のNCダイノスと、レギュラーシーズン3位からポストシーズンを勝ち上がった斗山ベアーズだ。

日本のプロ野球とは異なり1リーグ制で行われる韓国プロ野球は、レギュラーシーズン上位5チームがトーナメント方式でポストシーズンを戦う。2位から5位の4チームによるトーナメント戦で勝ち上がったチームが、レギュラーシーズン覇者と7試合4先勝制の韓国シリーズを戦う。

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韓国シリーズ進出を賭けて11月13日に行われたたプレーオフ第4戦では、斗山ベアーズとKTウィズ(レギュラーシーズン2位)によるし烈な対戦が繰り広げられた。斗山ベアーズは2勝1敗と王手をかけた状況で、この第4戦を迎えていた。

同試合では第1戦の先発投手だった斗山ベアーズのクリス・フレクセンと、KTウィズのソ・ヒョンジュンらが中継ぎで登板するほど、拮抗した勝負となった。試合は序盤から投手戦の様相を呈していたが、膠着した状況で勝敗を決したのは1本のホームランだった。

4回裏2アウト2塁の状況で、斗山ベアーズのチェ・ジュファンが打ったツーランホームランが決勝点となり、斗山ベアーズの勝利でプレーオフは幕を閉じた。プレーオフでは両チームとも投手を総動員する総力戦となったため、1発のホームランが勝敗をわける結果となった。

NCダイノスと斗山ベアーズの因縁

斗山ベアーズがプレーオフを勝ち抜いた結果、韓国シリーズのカードはNCダイノス対斗山ベアーズとなったのだが、この2チームは2016年の韓国シリーズで1度戦っている。

当時は今年とは逆で、NCダイノスがプレーオフを勝ち上がり、韓国シリーズへと駒を進めた。その対戦でNCダイノスは、まさかの4連敗を喫した苦い思い出がある。皮肉なことに、今回の注目バッターの1人であるNCダイノスのヤン・ウィジは、2016年に斗山ベアーズのユニホームで韓国シリーズ制覇の立役者となり、MVPを獲得した選手だ。

浅からぬ因縁を持つ両チームだが、今シーズンは4年前とは立場が逆転しており、NCダイノスが雪辱をはたせるのかという点も興味深い。

かつて斗山ベアーズにも所属していたNCダイノスのヤン・ウィジ

対照的な打撃成績

また、プレーオフで投手戦色が強かったように、韓国シリーズでも似た傾向になると予想される。そうした状況では試合展開を打破するホームランバッターたちに注目したい。

両チームの打撃成績を比較すると、レギュラーシーズン1位のNCダイノスに軍配が上がる。NCダイノスのホームラン数はリーグトップだが、対する斗山ベアーズは125本塁打で9位となっている。

斗山ベアーズはホームスタジアムが最も大きい蚕室(チャムシル)球場ということを加味しても、今シーズンは打線がいまいちパッとしない。その証拠に同球場をホームとしているLGツインズの数字(149本塁打、リーグ3位)を見ても明らかだ。

レギュラーシーズン中の直接対決でのホームラン数を比較しても、こちらもやはり少なくない差がある。NCダイノス打線は斗山ベアーズの投手を相手に計20本ものホームランを打っている。その中でも注目選手はヤン・ウィジ(4本)、アーロン・アルテール(4本)、クォン・フィドン(3本)だ。

一方、斗山ベアーズがNCダイノス投手相手に打ったホームランは計12本となっている。4番のキム・ジェファンが3本、オ・ジェイルとキム・ジェホがそれぞれ2本のホームランを打っている。

斗山ベアーズの主砲として期待がかかる4番のキム・ジェファン

プレーオフ第4戦で決勝ホームランを放ったチェ・ジュファンだったが、レギュラーシーズンでソ・ヒョンジュンと対戦したときのバットから快音は聞こえなかった。それでもプレーオフ第4戦で劇的な決勝ホームランを放ったように、彼のバットは大舞台でこそ火を吹くのかもしれない。

韓国シリーズでは誰が勝敗を決する1発を放つのか、こちらも注目ポイントだ。

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