直近2年間でわずか1敗。韓国代表が対峙するメキシコ代表は“負け方”を知らない。
来る11月15日(日本時間)、オーストリア遠征初戦にメキシコ代表を迎える韓国代表。
10月の代表ウィークでは国内組のみでメンバーを構成し、U-23韓国代表とスペシャルマッチを行ったが、今回はソン・フンミン(28、トッテナム)やイ・ガンイン(19、バレンシア)、ファン・ヒチャン(24、ライプツィヒ)など海外組も合流した。昨年11月のブラジル代表戦以来となるAマッチに向けて、着々と準備を進めている。
ただ、対するメキシコ代表は決して侮れるような相手ではない。
現在FIFAランキング11位の同国は、同ランク38位の韓国とこれまで13回対戦し、7勝2分4敗と勝ち越している。
直近の対戦は去る2018年ロシアW杯のグループステージ第2戦で、メキシコが2-1で勝利している。
さらに、メキシコは直近2年間に戦ったAマッチでたった一度しか負けていない。
唯一敗れたのは昨年9月のアルゼンチン代表戦(0-4)のみだ。ただ、この敗戦以前まで11試合無敗が続いていたことからも、メキシコの高い安定感がうかがえる。
メキシコの戦力がアップグレードしたのには、昨年から指揮を執るヘラルド・マルティーノ監督の手腕が大きいという評価が大半だ。
実際、マルティーノ監督就任以降、メキシコは17勝2分1敗と高い勝率を誇るだけでなく、昨年のCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)ゴールドカップで優勝も果たした。
メキシコ最大の持ち味は攻撃力だ。
攻撃陣にはラウール・ヒメネス(29、ウォルヴァーハンプトン)やイルビン・ロサーノ(25、ナポリ)はもちろん、ヘスス・マヌエル・コロナ(27、ポルト)、ディエゴ・ライネス(20、ベティス)と、欧州各国リーグで活躍する選手たちがそろう。
直近に行われたアルジェリア代表との親善試合では、コロナとライネスがいずれもヒメネスのアシストからゴールを決めた(試合は2-2のドロー)。
マルティーノ監督は、前任のフアン・カルロス・オソリオ監督ほどではないとはいえ、多彩な戦術を駆使する指揮官だ。相手によって選手構成やフォーメーションを変えられる柔軟性も持つ。
メキシコは、10月に行った3つの試合でいずれも異なるフォーメーションを駆使し、2勝1分の成績を収めた。今回の韓国との対戦では、どのような戦術が取られるかに注目したいところだ。
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