ソン議員は具体的な事例も挙げた。
ソン議員は、「スケート選手のAさんは10代のとき、韓国体育大学スケートリンクで講習を受けていたとき、あるコーチから数回に渡ってセクハラを受けた」と証言した。
具体的には、「練習途中にフォームを矯正するという理由で強制的に抱きついたり、キスを迫られたと証言し、海外での合宿トレーニング中も強制ハグと強制キスが続いたと証言した」と明かした。
ソン議員は、「A氏がそれら(強制ハグや強制キス)を拒否すると、コーチが暴言を吐いたという。 代表選手選抜過程で競技力を落とす行為を意図的にやったのではないかと思う」とし、「現在、この選手は当時の衝撃でスケート靴を脱いでしまった状態」と付け加えた。
ソン議員はまた、性暴力で被害を受けたある選手が「私があの夜、何を経験したのかすべてを明かしたい」としたところ、チョン教授が「君が早く(この状態から)抜け出すことを願う。それが先だ」と返答した文字メッセージを公開した。
若手スケート人連帯は「チョン教授はスケート界のゴッドファーザーと呼ばれ、強い影響力を持つ人物で、選手たちは彼が自分の側近コーチたちの性的暴行事件の隠蔽に関与していると考えている」とし、「そのため、被害者たちが証言に消極的だ」と指摘した。