韓国サッカー界のレジェンド、“ライオンキング”ことイ・ドングッ(41、全北現代モータース)がスパイクを脱ぐことを決断した。
イ・ドングッは10月26日、自身のSNSを通じて引退を発表した。イ・ドングッは「悔しさと感謝の気持ちを抱いていた今シーズンを最後に、私は人生のすべてを捧げてきたピッチを離れることにしました」とし、「引退は終わりではなく、新たなスタートという気持ちで熟考の末に下した決断です。23年という長い間、ピッチ内外で応援してくださったすべての方々に感謝を伝えたい」という言葉で引退を明らかにした。
イ・ドングッは12月1日に大邱FCとのシーズン最終戦で引退試合を行う。
引退決意の背景にはケガの存在があった。イ・ドングッは今年7月に膝を負傷し、2カ月間もの長期欠場を余儀なくされた。9月に復帰したが、自身のコンディションは満足いくものではなかった。
イ・ドングッと近しい関係者は「膝を負傷したあと、非常に悩んでいた。以前よりも回復が遅いことを本人も感じていたようだ」とし、「悩んだ末に先週チームと話し、引退を決めた」と明らかにした。
一部では、10月25日の蔚山現代戦に勝利したことで優勝が確実となったため、引退を決めたという推測もあるが、実際には蔚山戦前には結論は出ていたという状況だった。
イ・ドングッの引退というセンセーショナルなニュースに、当初は全北のチームメイトたちもにわかには信じられなかったという裏話もある。イ・ドングッは今季序盤に10試合で4ゴールを決めるなど、相変わらずの決定力を披露しており、来シーズンも選手を続けるものだと思われていた。
関係者は「イ・ドングッがあまりにも引退について話をするので、チームメイトたちも話半分で聞いていたようだ。真剣な話として公式発表することは知らなかったようだ」と言って笑みを浮かべた。
イ・ドングッは大邱FC戦で引退試合を行った後、11月には指導者のA級ライセンス取得に向けて勉強を始めるとのことだ。すでに6月に行われた1度目の受講を修了し、現在は2次講習を控えている。
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