横浜FCのFW三浦知良(53)が、「年齢はただの数字に過ぎない」ことを再び証明してみせた。
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三浦がまた一つ偉大な記録を打ち立てた。彼は8月5日に行われたルヴァンカップのグループステージ第2節サガン鳥栖戦で先発出場。今シーズン開幕から公式戦10試合目にして、初出場を果たしたのだ。
開幕から長らくベンチ外が続いた三浦は、チームがここ8日間で3試合を戦うハードスケジュールのなかで出場機会をつかんだ。彼は今回、53歳5カ月10日でルヴァンカップ最年長出場記録を大幅に更新することになった。
三浦は後半18分までプレーし、ヘディングシュートを放つなどチャンスを演出したが、惜しくもゴールやアシストは記録できなかった。
50代で現役選手といてプレーすることすら難しいが、国内最上位のリーグに身を置き、コンディションを維持しているという点がさらに驚異的だ。50代の選手がプロの1部リーグの舞台で活躍しているのは世界のどこを探しても見られない。
この日、相手の鳥栖がDF中野伸哉(16)などを筆頭に若手を多数送り出したことも、“生けるレジェンド”三浦の存在をより際立たせた。
三浦は去る2017年3月12日のJ2ザスパ草津(現・ザスパクサツ群馬)戦でゴールを決め、1965年に元イングランド代表FWスタンリー・マシューズが50歳5日で記録したプロ最年長得点記録を52年ぶりに塗り替えた(50歳14日)。
次なる目標は、J1リーグで中山雅史の持つ最年長出場記録(45歳2カ月1日)とジーコの持つ最年長得点記録(41歳3カ月12日)を更新することだ。
三浦は試合後、「新型コロナでまだ大変な中、サッカーをする機会をもらえて本当に幸せ。これからはもう少し賢く戦っていきたい」と語った。また、横浜FC率いる下平隆宏監督は「持っている存在感を含め、チームにいい影響をもたらしてくれた。53歳で走り続けられることだけで尊敬に値する」と三浦を称えた。
一方、韓国Kリーグで最年長フィールドプレーヤーを保持している選手は、全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースのFWイ・ドングッ(41)だ。
40代に突入してからも健在ぶりを誇るイ・ドングッも、積み重ねてきたキャリアの土台には徹底した自己管理がある。
三浦よりも12歳も年下のイ・ドングッは、41歳の年齢でも依然として「Kリーグ最高のFW」と評価されている。
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