韓国人メジャーリーガーの野手として初めてワールドシリーズの舞台に上がったチェ・ジマン(29、タンパベイ・レイズ)が、チームの勝利に貢献した。
チェ・ジマンは10月22日(日本時間)、米テキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで行われたロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズ第2戦に「4番・一塁手」で先発出場。3打数1安打2得点を記録した。
チェ・ジマンは1回表の初打席を三振で終えるも、4回表の2打席目では内野手の処理ミスもあって進塁に成功。以降、5番マヌエル・マーゴーの右安打で二塁に進み、続く6番ジョーイ・ウェンドルの右二塁打で一挙にホームへと生還した。
これが、韓国人メジャーリーガー史上初めてワールドシリーズで得点が記録された瞬間だった。
ただ、最もチェ・ジマンが目立ったのは6回表の3打席目だ。
当時、5-2とドジャースに3点差まで迫られた場面で、先頭打者のチェ・ジマンは相手投手ジョー・ケリーの97マイル(約156キロ)のシンカーを捕らえ、右安打を記録。こちらは韓国人メジャーリーガー史上初のワールドシリーズでの安打となった。
その後、マーゴーの左安打の間に三塁まで進んだチェ・ジマンはウェンドルの犠牲フライでホームベースを踏み、チームに貴重な6点目をもたらした。
最終的に試合はレイズが6-2で勝利。去る21日の第1戦を3-8で落としたレイズは、特有の粘り強さと鉄壁のブルペン陣、そしてブランドン・ロウの本塁打2本で、シリーズ優勝の行方を振り出しに戻した。
この試合で、チェ・ジマンは個人通算ポストシーズン13本目の安打と9得点目を挙げた。この数字は、ポストシーズンに出場した韓国人メジャーリーガー最多の安打数・得点数だ。
これまで、韓国人メジャーリーガーの野手ではチュ・シンスやキム・ヒョンス、チェ・ヒソプらがポストシーズンを戦ってきた。
チュ・シンスは通算6安打6得点を記録したが、キム・ヒョンスとチェ・ヒソプはポストシーズンで各1試合のみ出場。安打や得点は挙げられなかった。
来る24日のワールドシリーズ第3戦で、レイズはチャーリー・モートン、ドジャースはウォーカー・ビューラーを先発投手に予告した。この右腕投手対決で、チェ・ジマンが第2戦に続いて先発出場する可能性は高い。レイズのケビン・キャッシュ監督は、相手投手が右投げの場合、チェ・ジマンをほぼ確実にラインナップに入れてきたからだ。
ドジャースの右腕エースであるビューラー相手にチェ・ジマンが活躍を披露できるか、早くも第3戦に関心が集まっている。
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