韓国オリンピック代表キム・ハクボム監督は、“競争”の継続を示唆した。
キム監督率いるオリンピック代表は10月12日20時(日本時間)、高揚(コヤン)総合運動場で行われた韓国A代表戦とのスペシャルマッチに0-3で敗れた。第1戦ではA代表を相手に2-2の引き分けを収めたが、第2戦では惜しくも敗北した。
キム監督は「まずはA代表に勝利のお祝いを伝えたい。第2戦では予想外の展開となった。次回ファンが来られたときはより良い姿をお見せできるようにする」と感想を述べた。
得点のチャンスこそあったが、最後までA代表のゴールをこじあけることはできなかった。キム監督は「得点こそできなかったが、決定機は何度か作れた。結果に関係なく攻撃的に臨むよう伝えたが、細部での正確性が足りなかった」と振り返った。
オリンピック代表代表の最終目標は、当然のことながら来年の東京五輪だ。新顔が着実に台頭しており、メンバー入りを目指す競争は激しい。FWのイ・ドンジュン(23、釜山アイパーク)、イ・ドンギョン(23、蔚山現代)は今回のスペシャルマッチを通じてアピールに成功した。
キム監督は「(代表選考の)最後まで続く競争だ。保証はまだ何一つない。一人ひとりの競争は続く。選手たちが熱心なのは良い現象だと思う」と語った。
以下、キム監督との一問一答。
◇
―試合の感想は?
A代表に勝利のお祝いを伝えたい。今日の試合は予想外の展開となった。次はより良い姿をお見せしたい。
―(A代表の)ゴールを演出したイ・ドンジュン、イ・ドンギョンはオリンピック代表メンバーでもあるが。
今回の失点は私たちのミスで引き起こったものなのであまり気にしないが、活躍する姿を見るのは気持ちが良い。
―今回の2試合で収穫はあったか。
2試合を通して、得点しても失点しても継続して積極的にプレーしようと伝えた。問題点はあったが、それは今後修正すればいい。(今回の招集で)チーム一人ひとりの自己管理をチェックすることができたのは良かった。自己管理に対しての意識が薄かったので、今後必要になってくる。今回は招集期間が短かったため、代表としての自覚が足りなかったかもしれないが、今回をきっかけにより良い選手に変わってくれればと思う。
―積極的な姿勢で試合に臨んだ点について。
ゴールこそなかったが、チャンスは何度か作れた。結果に関係なく、より積極的に試合に臨むよう伝えたが、細部で正確性が足りなかった。相手GKのチョ・ヒョヌ(29、蔚山現代)がとても良かった。このような部分が選手たちにとって良い土台になると思う。
―ゴールキーパーは招集した3人すべてを起用した。
今回の試合は、選手たちにとって結果が問題ではない。選手起用を続けていくなかで、長所短所など様々な部分をチェックしている。トレーニングだけでは見えないものがあるので、試合での様子をチェックしているところだ。
―2人のFW(イ・ドンジュン、イ・ドンギョン)が活躍した。
(代表選考が)終わるまで続く競争だ。保証されているものはない。一人ひとりの競争は継続しなければならないが、選手たちが熱心に競うのは良い現象だと思う。
―スピードを強調したが、今日はどうだったか。
スピードは重要だが、今日のコンセプトは少し違った。前半は惜しい場面もあった。ボールを前へすばやく展開させつつ、後ろで回して落ち着かせたりもした。選手たちをより良い方向へ導けるようにしたい。
―選手たち引き続きチェックするつもりか。
機会があればより多くの選手を見てみようと思う。選考までの時間が許す限り、継続して選手たちをチェックするつもりだ。
―新たに抜擢した選手を評価するなら?
(今回の2試合での)評価は難しい部分が多い。チーム全体で見ると、今回の招集では準備不足だったという印象を受けた。
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