約2カ月間、閉じられていた球場の扉が再び開かれる。
韓国野球委員会(KBO)が政府のプロスポーツにおける観客入場許可の発表に合わせて、来る10月13日から入場再開を決定した。
KBOは10月11日、8月時点での基準に沿って観客の入場を再開すると発表した。同日、中央災害安全対策本部は防疫対策「社会的距離確保」の第2段階を終了し、10月12日から第1段階に引き下げると発表した。
それとともに無観客試合が原則であったスポーツイベントも観客入場が解禁となり、スタジアム収容人数の30%まで収容が可能となる。中央災難安全対策本部は今後、感染拡大推移に応じて段階的に入場規模を広げる予定だ。
KBOは最大30%まで入場を許可されたが、防疫指針を遵守して観客の秩序が安定的に維持されるまで、以前と同じレベルで観覧席を運営することにした。各球場で20%台前半規模の観客が入場し、球団は前売り販売を通じて10月12日から順次販売を開始、10月13日の試合から観客の入場を再開する。
特別な準備は必要ない。各球団は8月18日以降、観客の入場を中止していたが、その後は応援団を運営、観客の入場再開に備えていた。
KBOの関係者は、「すでに入場制限規定を遵守し観客を受け入れていただけに、入場再開について特に問題はないだろう。球団もこれまで政府のガイドラインさえ決まれば、いつでも扉を開けるように準備をしてきた」と述べた。
チケットの販売方法は以前と同じように、カード決済によるオンライン前売りで販売される。スタジアム入場の際にはQRコードの発行を確認、または手書きでアクセスリストを作成することで出入りが可能だ。
レギュラーシーズン終了まで3週間ほどとなっているなか、熾烈な順位争いが繰り広げられている韓国プロ野球リーグ。2位から5位までそれぞれ0.5ゲーム、もしくは1ゲーム差という混戦となっている。これによりTV視聴率とニューメディア視聴者数は上昇曲線を描いている。
野球ファンの渇きが大きかっただけに、今回の入場再開で球場の熱気も一層高まる見通しだ。
なお、難題とされていたポストシーズン配当金に対する回答も見えた。これまでポストシーズンに進出したチームは韓国シリーズ終了後、順位に基づいてポストシーズンのチケット収入に合わせて配当を受けていた。ところがもしポストシーズンで観客の入場が許可されなければ、ポストシーズン進出球団と韓国野球委員会は収益どころか運営費を負担しなければならず、赤字状態で最後の勝負を行わなければならなかった。
韓国野球委員会関係者は、「ポストシーズンを控え、観客の入場が再び許可されて幸いだ。ポストシーズンまで3週間ほど残っているので、その頃からでも政府の指針に従い入場規模を拡大することを望んでいる」と述べた。ポストシーズンで入場規模が50%まで拡大されれば、ワイルドカード決定戦から韓国シリーズまで問題なくスムーズに行うことができるだろう。
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