韓国プロ野球斗山ベアーズに所属するラウル・アルカンタラ(28)が、わずか9球で3つの三振を奪うという離れ業で韓国プロ野球史に名を刻んだ。
去る10月8日に行われたSKワイバーンズとのシーズン最終戦、アルカンタラは7イニングを投げて11奪三振、無失点の好投を見せた。登板した直近5試合すべてで勝利を挙げた勢いは衰えなかった。試合序盤から攻めのピッチングでワイバーンズ打線を圧倒し、わずか9球で3奪三振という珍記録まで打ち立てた。
記録の瞬間は2回裏だった。アルカンタラは先頭打者のコ・ジョンウクに対して初球148キロのストレートで先制パンチを放った。バッターが速球に対処できていないと見るや、そのまま力勝負で押し切り、最後は152キロのストレートで1つ目の三振を奪った。
続くキム・ソンヒョンに対しては変化球でファウルを誘い、緩急をつけた150キロのストレートで三振を記録。ピッチングに自信を持っていたアルカンタラは、続くパク・ソンヒョンもストレートで三振に仕留め、打者3人に対し最少投球の9球で3つの三振を奪った。
3人の打者に対して9球で3つの三振を奪った投手は、韓国プロ野球史上たったの6人しかおらず、アルカンタラは7番目の選手となった。
最初の記録者は斗山のダニエル・リオスだ。リオスは2007年6月16日に行われたSK戦で達成した。同記録最多達成者はNCダイノス所属のカン・ユング。彼はネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)に所属していた2012年4月11日のSK戦で、9球3奪三振を記録。またNC移籍後も2018年7月18日のSK戦で記録を達成した。
アルカンタラは試合後のインタビューで、「試合に集中しており、たった9球で3つも三振をとったなんて気づかなかった」と喜び、「(捕手の)パク・セヒョクがよくリードしてくれたおかげで11奪三振できた」と、女房役のパク・セヒョクに感謝を伝えた。
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