セントルイス・カージナルスの投手キム・グァンヒョン(32)が、メジャーリーグ(MLB)デビューシーズンで貴重な経験を得た。ポストシーズン初戦で先発を務める重責を担い、強力打線擁するサンディエゴ・パドレス相手に善戦してみせたのだ。
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キム・グァンヒョンは10月1日(日本時間)、米カリフォルニア州サンディエゴにあるペトコ・パークで行われたパドレスとのワイルドカードシリーズ(3戦2勝先取)第1戦で先発登板。3.2イニングを投げて5被安打2四球3失点を記録した。
4回裏、二死の場面でトレント・グリシャムを四球で出塁させた後、ライアン・ヘルスリーにマウンドを託した。キム・グァンヒョンの投球数は76球、最高球速は150キロとなった。
試合は7-4でカージナルスが勝利している。
キム・グァンヒョンは、ポストシーズン初戦というプレッシャーのかかる状況で、レギュラーシーズン時よりもはるかに多彩な表情の変化を見せ、投球のたびに大きく声を上げた。
この試合の球審は、右打者の内角と高めのストライクゾーンの判定が厳しかった。スライダーを多用するキム・グァンヒョンとしては、右打者の内角とハイファストボールのストライクゾーンが重要となる。試合がパドレスの本拠地で行われている点も、多少不利に働くものとみられた。
だが、この日で個人通算99回目のポストシーズンの舞台を踏んだ捕手ヤディアー・モリーナなど、ベテラン打者が中心となってカージナルスに勢いを与えた。1回表のポール・ゴールドシュミットの先制2ランを皮切りに、キム・グァンヒョンがマウンドを守った4回まで、安打10本で一挙6点を奪ってみせたのだ。
キム・グァンヒョンは、MLBの30球団中OPS(出塁率+長打率)4位(0.798)、打点3位(325点)、本塁打4位(95本)など、強力な打線を誇示したパドレスに苦戦を強いられた。
パドレス打線は正確性と長打力だけでなく、選球眼にも優れていた。1回から3回までは毎回先頭打者が出塁し、彼らは皆ホームに生還した。キム・グァンヒョンが登板したなかでは、4回裏に先頭打者オースティン・ノーランを三振に仕留めたのが唯一だった。
それでも、トミー・エドマンやデクスター・ファウラーら野手の助けを得て、キム・グァンヒョンは大量失点の危機を乗り越えることができた。
マウンドを降りるとき、少し残念そうな表情を見せたキム・グァンヒョン。それでも、MLBデビューシーズンにポストシーズン初戦の先発を務め上げたことだけでも大きな経験である。
今後、冷静さと落ち着きを取り戻すことができれば、ナショナル・リーグ・ディビジョン・シリーズでより良い投球ができるものとみられる。
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